Elisabeth  2004.03.07(日)<山口祐一郎さん初日>  帝国劇場


〜Cast〜

エリザベート 一路 真輝
トート 山口祐一郎
ルイジ・ルキーニ 高嶋 政宏
フランツ・ヨーゼフ
鈴木 綜馬
ゾフィー 初風 諄
マックス
村井 国夫
ルドルフ 浦井 健治
マダム・ヴォルフ 伊東 弘美
ルドヴィカ 春風ひとみ
エルマー 今 拓哉
少年ルドルフ 川綱治加来


〜感想〜

いろいろと感想を書いていますが、最初にながながと前回との比較っぽいものを書いていますので
(本当にかなりネタバレを含んでいます。)
まだ観ていない方で読みたくないな〜という方はキャストの感想の方を読んでください(^〇^)




観劇に行ってきました〜
いや〜、『エリザベート』の世界でした。
今回は、舞台装置も変わり、それに伴ってか演出もかなり変わっていました。
私の印象としては『前回のものとは別物だけど、エリザの世界はちゃんと持っている』という感じでした。
そして、新曲も3曲あり、新曲・演出も含め前回よりも人物の心の動きがわかりやすくなっているな〜と思いました。

まずセットがここまで違うのか〜と驚きました。
前回は四隅に支柱があり、回り舞台を中心にストーリーが進み、背景:壁は鏡張りやスクリーンといった感じ。
しかし、今回はまず舞台に3つのセットがあり、それを中心にストーリーが進み、背景:壁はスクリーンらしい・・・



さて、内容は・・・


<前回との比較??>

まず、ルキーニが中央にいると思っていたら、左側にいてびっくり!!
それもちゃんと浮かんでいるように見えるところがなかなかよかったです。
(よく見ると、ちゃんと下でトートダンサーが支えて、回しているのですが・・・)

そして、舞台には棺が並べられ、そこからハプスブルクの関係者達が蘇ってくる。
(前回とセットが違うことに戸惑いながら・・・)
ここは、棺が並べてあることはいいと思うのですが、
もっと前回と同じように朽ち果てたイメージを作って欲しいな〜と思いました。

トートの登場はどこからなのかな?と思っていたら
ちゃんと上から舞い降りてきました!!
それも乗り物(ゴンドラ??)もバージョンアップ!!素晴らしいです。
そして、前回は横を向いて足を組んで手には髑髏を持っての登場でしたが、
今回は、前向き(客席側をむいて)の登場。
表情が見えて、登場に相応しいと思うのですが
表情が少し隠れていた前回も捨てがたいな〜と。

そして、『私を燃やす愛』の始まり〜〜〜〜
祐一郎さんトート復活を確信しました!!
歌声も素晴らしく、妖しげな色っぽさがあり、魅了されてしまいます。

エリザベートの登場。
前回は、肖像画からの復活という感じでしたが(いまいち、表現が違いますが・・・)
今回は エリザベートも棺から蘇ってきました。(白いドレスで・・・イメージとしては前回の最後のシーンのドレスかな?)
でも、ここのルキーニはどうだろう?
私としてはいただけないな〜という感じ。二日目なので演出だと思うけれど、ルキーニでちょっと現実に引き戻されてしまったかな〜
どうしてここのセリフで「さあ、はじめてくれ〜」と蘇った人達に言うのかな〜という感じ。


エリザベートが蘇り、早替わりをしてシシィの物語の始まり〜〜〜
シシィとマックスのシーンは同じように・・・

そして、シシィの落下。
この電飾はどうだろう?(電飾ではなく、スクリーンに映しているらしい・・・??)
ここでもちょっと現実に・・・
ここは前回の方がよかったな〜
スクリーンに影を映している感じのほうが・・・

そして、『愛と死の輪舞』の始まり〜〜〜〜
やはり廻り舞台ではないので、登場の仕方が違っているな〜という感じ。
シシィの登場も違うし・・・
前回は、トートは乗り物というかトートの部屋にあるような豪華な机と椅子で登場!!
(廻り舞台なので、それ自体が動いて登場。)
歌は素晴らしかった。前回よりもシシィを愛してしまったというものが強かったような気がしました。
前回まではトートがシシィを抱いてソファ(ベット)に連れて行っていたけれど
今回はトートダンサーが抱えて連れて行っていました。

皇帝の義務もセットが違うので・・・
でも、思ったのはフランツとゾフィーが下にいるのに対して、家来たちが段の上に立っているのはどうかな?
ちょっと違和感を感じました。
でも、セットの都合で仕方がないというか、それが自然なのかな〜とも思いました。
フランツも苦悩がパワーアップしていてなかなかよかったです。
お見合いの話を聞いたときにも前回はちょっと照れていましたが、今回はまだ照れていませんでした^^;
(これからかな?)

お見合いのシーンも廻り舞台ではないので、鹿は登場しませんでした(TOT)
そのかわり、スクリーンに映し出されていました^^;
バートイシュルの景色を映すのはいいけれど、鹿はちょっとどうかな??
フランツとシシィの 『あなたの側にいれば』のシーンは歌詞が変わっていました。
私のどこがいい?〜♪が幸せになりましょう♪になって、そこから発展していくという感じでした。

結婚式では、お見合いでのシシィの衣装が白からブルーに変わったので
舞台上での着替えのシーンがありました。
そして、司祭であるトートが登場するセットからシシィのヴェールというかマント?になる白い布を他の人たちが引っ張ってくるという感じです。
その間の歌では、トートの振りがあったのですが、今回はなくなっていました(TOT)
そして、最後は笑いながらトートが去っていくという感じになっていました。
(前回は、笑っているときに暗転になり、エリザベートとフランツにスポットライトが・・・という感じ。)

結婚の失敗(ワルツのところ)では、みんながシシィの失敗を言っているときに
マックスとルドヴィカは反応していました。わかりやすくていい感じでした。

『最後のダンス』では、トートはセットの上から登場!!
そして、歌いながら階段を降りてくるというのに変わっていました。
やっぱり、『最後のダンス』はいいですね(^〇^)
シシィに対して、これでもかっ!!という気持ちが入っていたような気がしました。

皇后の務めから結婚四年目まではセットの違いはあるけれど、同じような感じでした。
(でも、ちょっと忙しそうでした^^;)

そして、デフレツィンの皇帝パレードでは、民衆と同じようにトートも少し手を振っていました(^〇^)
『闇が広がる』もいい感じ(^〇^)

退屈しのぎの後に新しいシーンができていました。
少年ルドルフがゾフィーに「ママに会いたい」と駄々をこねているところ。
でも、ゾフィーが拒否して、こうやって寂しい思いをしていたんだな〜とわかりやすくなっていました。
新曲もここで披露♪(でも・・・という感じです^^;)

『エリザベート泣かないで』もいい感じ。
前回と同じようにトートが登場!!
このシーンはいいですね(^〇^) (甘いです^^;)

一幕最後の『私だけに』
フランツがセットの下でエリザベートに対して歌い、
エリザベートはセットの上から登場、そして歌いながら、階段を途中まで下りてきました。
そして、同じところからトートが登場!!
そして、三人での復唱が終わった後、トートは壁にもたれて何か考え、エリザベートを見ているという感じの一幕終了でした。



二幕は『キッチュ』から始まり、ルキーニはアドリブを入れていました。
「初日part2〜♪」なんて、そして手拍子が沸き起こり、なかなか楽しかったです。

『エーヤン』では、トートが颯爽と馬車に乗り、廻り舞台ではないのでトートダンサーが動かしていました^^;
そして、エリザベートとトート以外の人が一時停止のように止まって、新曲『私が踊る時』の披露です。
『最後のダンス』でのトート「最後のダンスは俺のもの〜♪」から『微熱』のエリザベート「私はまだ踊らない〜♪」
のつながりがわかりやすくなったと思います。
私としてもなるほど〜、そういうことなのね〜と思いました。
そして、この曲もなかなかよかったです。
確かに宝塚版のエリザベートで歌っていたのですが、すっかり忘れていたので。^^;
二人とも新曲ということで、楽譜どおりかな〜と思いましたが、二人の感情が出ていたと思います。

少年ルドルフの『ママ、何処なの?』もセットが変わり、
トートが登場してからわかりやすくなっていました。
その場で、トートがルドルフを殺そうとしている姿(?)が追加されていました。
やはり、地球儀はなくなっていました^^;
(あの上で歌うのは大変そうでしたから・・・、でも見られないと思うと見たいと思ってしまうのはなぜでしょう?^^;)

『マダム・ヴォルフのコレクション』は、高級から中級になってしまったかな〜と感じました。
マデレーネがセットの上に登場、しかし降りてくる時にセットについているはしごから・・・
う〜ん・・・

そして『微熱』♪
今回は、エリザベートの頭が客席側に来るようになっていましたので、
トートはこちら側を向くことになりました(^〇^)
かなりいい感じです。
そして、ドクトル復活!!
「待っていた〜〜」は衰えることなく、ノリノリでした(^〇^)
そして、エリザベートの歌詞が変わっていました(TOT)
前の方が馴染んでいるせいか・・・いいな〜

『最後のチャンス』では、ゾフィーとフランツの確執が描かれていました。
前回よりも激しくなっていました。
あのフランツが「もう意見を聞くことはないでしょう♪」という感じのことを言っていたので
ここで決裂なんだ〜と思えました。
そして、ゾフィーの新曲があり、ゾフィーの死へつながります。

コルフ島の『パパみたいに』では、マックスの歌声に・・・
う〜ん・・・・
やっぱり、このシーンは内容的に外せないのか〜と哀しくなりながら・・・

『闇が広がる』では、トートはセットの上から登場!!
そして、降りてくる時にはマデレーネと同じようにはしごから・・・
(これもちょっとどうかな・・・?)
ルドルフが躊躇しつつ、やる気になったとき、トートはかなり嬉しそうで、いい笑顔でした。
トートの手中というか、企みどおりといいますか・・・(^〇^)

『マイヤーリンク』では、前回よりもルドルフはトートダンサーに弄ばれていました^^;
そして、最後の逃げた先にトートが登場する!という感じでした。
トートとルドルフの歌声もよく、 最後のキスシーンもキスするまでの間が長かった^^;
そして、自殺の仕方もうまかったです。(井上くんの自殺の仕方はうまかった^^;密かなツボです。)

『死の嘆き』、ルドルフのお葬式。
前回、ルドルフはトートダンサーにそのまま棺に入れられていましたが、
前回と違い自殺した後、奈落で降りていったので、 棺には入っていないことがわかっていました。
でも、結構大きな棺なので、何かな?と思っていたら
棺の中からトート登場! いや〜、もうびっくり(^〇^) 楽しい裏切りという感じです。
これを見た瞬間に今日来てよかった〜と思わず思ってしまいました(^〇^)
(でも、後で考えてみたところ、稽古写真で棺らしいものを囲んで、一路さん・祐一郎さん・内野さん・小池さんがいたな〜)

夜のボートでは、最後にフランツがエリザベートの手を取ることなく、本当のすれ違いになっていました。
私は、前の方が好きだったかな・・・

悪夢では、登場人物を白い布で波のように登場させていたのですが、
今回は両端のセットから登場させていました。
そして、フランツも座って鑑賞することなく立っていました。
トート閣下は嬉しそうで、「やっとこの時が来たか〜」という雰囲気で
前回はナイフをルキーニに手渡していましたが、今回は遠いこともありナイフを投げていました。

暗殺する前のルキーニの演出もどうかな・・・と思ってしまいます。
そこで、プツッと途切れてしまうような気がして・・・

暗殺では、前回はルキーニが暗殺した後、トートが登場してからエリザベートが黒い衣装を脱ぎ白い衣装でエンディングを迎えていましたが
今回は、暗殺された後、舞台上で見えないように早変わりをし、愛のテーマが始まるときに白い衣装で登場していました。

そしてエンディングでは
前回はトートも白い衣装で登場して黄泉の世界へ二人で出かけるというか行くという感じでしたが
今回はトートは黒い衣装のままでエリザベートを黄泉の世界へ迎え、棺にエリザベートが入り、そこでエンディングでした。


<全体的な感想>

私としては、このエンディングは寂しいな〜と感じました。
棺から蘇ったのだから、棺に帰る・・・
いや、逆ですね。棺に入ったのだから、棺から蘇ってくる。
それはわかるのだけど・・・エンディングとしては寂しいかな。
そうなると、エリザベートも他の人と変わらないんじゃないか・・・と思ってしまいます。
やはり前回と同じように他の人との区別が欲しいな〜と思います。
死ぬことでエリザベートはやっと安らかになれる・・・それだけならこのエンディングでいいのかもしれないけれど
やっぱり、私としては何か付加をつけて欲しいな〜と思います。

そして、電飾(本当はスクリーンに映しだしている・・・、でも電飾と呼ばせてもらいます^^;)
いらないところはあると思います。
やっぱり、シシィが落下するところはいらないでしょう。
それでもするのだったら、アップはいらないでしょう。本当に・・・
でも、ゾフィーが亡くなる時、ゾフィーのソロの時はなかなかいいと思いました。
紋章が朽ち果てていく様がいいな〜と思いました。



<キャストの感想>

トート
前回よりもエリザベートへの愛が感じられるかな。
これこそ、偉大なる愛かな^^;
強引さと優しさを併せもち、そしてルドルフたちは結局はトートの思い通り・掌で踊っているだけという感じ。
そこにトートの何かがあるような気がするのだけど、その何かを言葉で表現するのが難しいな〜
この日の祐一郎さんは、エリザベートに優しい微笑をかけ(もちろん、シーンによって違うところはあるけれど)
歌声も祐一郎トート復活!!という感じ♪


エリザベート
今回のエリザベートは強くなったな〜と思いました。
自分の信念といったらいい言い方だけど、エゴがかなり出てきたと思います。
(一路もプログラムで言っていましたが・・・)
ちょっとまだ、肩に力が入っているかな?という感じ。

フランツ
綜馬ちゃんのフランツは
まず、高貴さがあり、そして優柔不断さがあるという感じ。
そして、年をとるにつれて、皇帝としての威厳も出てくるけれど、エリザベートの対しては弱いという感じ。
(ちょっと惚れた弱み?)
歌声もなかなかいいです♪
でも、前回は『エリザベート 開けてくれ〜♪』はもっと甘かったような・・・
この時だけかな? (甘い歌声が聴きたいな〜)


ルキーニ
前回よりも歌う部分がなくなっていた^^;
う〜ん、どうかな・・・


マックス
村井さんの役作りは今のところわからないな〜という感じ。
やっぱり、コルフ島は・・・だけど
結婚式の時のゾフィーと歌うところはいい感じ。


ゾフィー
今回のゾフィーも強さが増したような気がする。
その為に全盛期の強さと亡くなる直前の弱さがいい感じ。
初風さんのソロの曲もいいな〜という感じ。
(でも、そこのルキーニはちょっと邪魔かな・・・)


ルドルフ
浦井君のルドルフは、皇太子としての高貴さはあったと思う。
でも、高音の声が私にはキンキンと聞こえてしまってちょっと辛いかな・・・


マダム・ヴォルフ
高級娼婦から中級になってしまったけれど、 役作りはなかなかいいと思う。
ルキーニが「職業病を持つ〜♪」と言ったときの対応はいい感じ。
この日は、鞭の音が聞こえなかったけれど、これから期待!!


ルドヴィカ
可愛らしいお母さんかな〜
だから、「うちの娘に変わりはないわ〜♪」が映えないような気がするかな・・・
でも、なかなかいい感じ♪


エルマー
今さんのエルマーは、ちゃんと末裔としての誇りや高貴さが感じられていい感じ。
そして、今さんのエルマーを観ると『そう熱くなるな、エルマー』と言いたくなる(^〇^)
いい意味でね。



1回観て思ったことや感想なので、比較なども違うところがあるかもしれませんが
そこは、気にせずに・・・(^〇^)



2004.03.08〜14 vanilla