2005/8/24

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.157               http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:4538 めろんぱん:147 melma:75
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今から2000年近く前、79年の今日は
ヴェスビアス火山が突然噴火し、麓の町ポンペイが火山灰で埋没した日です。

イタリアにあるヴェスビアス火山。
当時ポンペイはローマ領で、リゾート地として賑わっていました。
しかし79年の今日突然起こった噴火で、町はそのまま火山灰に埋もれ
数千人の人達が逃げ遅れ、犠牲になったと言われています。
時が止まったかのように、その姿を残して埋もれてしまったポンペイ。
近年発掘作業が行われ、当時の文化的遺産や生活の様子も出土しています。

この事件は後世でも数々の作品の題材にされており、
中でもリットンの小説「ポンペイ最後の日」が有名でしょうか。
また、私が把握しているだけで6本もの映画が作られています。

火山と言えば、最近の日本では三宅島の噴火がありますね。
三宅島は、近年50年ほどの周期で噴火を繰り返していますが、
2000年に始まった今回の前は、1962年の今日大噴火が起こっています。
奇しくもポンペイと同じ日で、少々気味が悪いですよね。

また1985年8月12日に起こった日航機墜落事故から20年を経過した今年の同日、
福岡発の日航機が、エンジン故障で部品落下を起こした事故がありましたね。
飛行機事故は人災ですし、偶然の産物だとは思いますが
テレビでは墜落20年の特番が流れる中、
リアルタイムで同じ飛行機事故のニュースが流れたのは
やはり気味が悪い感じがしてしました。


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              演劇ニュース&コラム
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「世界の中心で、愛をさけぶ」国際エミー賞本選進出
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演劇チケット情報
8/24〜8/30分


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■「捨子物語」(岸田理生)
1974年、寺山修司が主宰する天井桟敷に参加。
アングラ・小劇場演劇の代表的存在岸田理生の、
初期代表作2作を収録した追悼戯曲集第1弾。表題作と「火学お七」収録。



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            今週の舞台・演劇用語
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「南京玉簾(なんきんたますだれ)」

「あ、さて、あ、さて、さては南京玉簾♪」
という有名な旋律の口上で囃し立てながら、
すだれを様々な形に変えてみせるジャグリング「南京玉すだれ」
「南京」という名前がついていますが、
中国はまったく関係がなく、日本で生まれた大道芸です。

発生したのは鎌倉時代とも戦国時代とも言われ定かではありませんが、
少なくとも江戸時代には、
旅芸人の演目や、商売人の客寄せとして使われていたそうです。

当時は、口上も「唐人 阿蘭陀 南京 無双 玉簾」と長いものでした。
ハイカラな諸外国を表す「唐人 阿蘭陀 南京」の後に、
比類する物がないほど優れている「無双」な「玉簾」というわけです。
そしてこれが短くなり「南京 玉簾」だけが今も残っているのですね。
ですから「南京」に深い意味はないようです。

また「玉簾」のルーツは、富山県五箇山に伝わる民謡
「こきりこ節」で使われる楽器「こきりこささら」だと言われています。
国の重要文化財にも指定されている上梨の白山宮は
「南京玉すだれ発祥の地」として日本南京玉すだれ協会に認定されています。

明治の頃には寄席などの舞台でも演じられていた南京玉すだれですが、
今ではそんなこともなくなってしまいました。
ただ、いつの時代にもお客様を飽きさせない芸ですし、
現代版として、面白い玉すだれが見られたらと願っております。
どなたか芸人さん?
「あ、さて、あ、さて」!!
さて次回は、同じく日本独特のジャグリング、
「独楽回し・皿回し」等についてお伝えいたします。

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あとがき

DVDの次の記録メディアとして
HD DVDを推しているNECや東芝に対し、ブルーレイを推すSONYや松下。
現在も規格統一の為交渉しているようですが、
昨日の読売新聞に、次世代DVD規格統一の協議決裂とのニュースが。
商品発売時期を考えると、
統一規格の共同開発が間に合わない段階になってしまったそうです。

この報道のとおりなら「ベータvsVHS」という
昔のビデオ戦争が繰り返されることになりますね。
各メーカー共、消費者の為には規格統一が望ましいと言ってはいますが
結局実際はバラバラの規格で商品を発売するのなら、
まぁ言うだけなら何とでも・・・という気がしてしまいます。

しかし、規格統一も大事ですが
そもそもそんな大容量ディスクが本当に必要なのでしょうか。
昔、フロッピー時代には大容量の記録媒体を求める声があったと思いますが
今はCDとDVDがあれば大概問題ないような。
ここ数年でようやくDVDが定着したばかりですし、
そんなに慌てて次世代DVDが必要だとは思えないのですが、いかがでしょうか。

だいたい、テレビやラジオのデジタル化にしても、
いったいどれくらいの人が望んでいるのでしょう?
進歩することで便利になるのはわかりますが、
あまりに行きすぎ、金や手間がかかるようになってしまうと
ライトユーザーは敬遠していくだけのように思えます。
次世代DVDのようなものは、不要なら買わなければいいだけですが
テレビではそうもいかず、アナログ放送終了というような手段は
過剰投資を強制されるようで、どうも納得できない気がしてしまいます。

                               kantaro
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