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「平台」(ひらだい)




歌舞伎などで舞踏の為に使われる台
所作台」をご紹介しましたが、
主に舞台面を高くする土台部分に使われる丈夫な台は「平台」と呼びます。

様々な大きさのある平台ですが、最も多く使われるのが、
3尺×6尺の大きさで「サブロク」と呼ばれているものです。
そして他の大きさの平台も、ほとんど縦横の長さの俗称で呼ばれます。
3×3(サンサン)6×6(ロクロク)6×9(ロクキュー)といった感じですね。

さて、この平台を動かないように固定するときの方法なのですが、
釘で打つと平台が痛んでいくため、(釘も使いますが)
「ガチ」というコの字の道具を使用することが多いです。
横に並べた平台と平台を┌┬┬┐┏┓コの字型の金具で固定します。
           ││││
           └┴┴┘
平台には溝を掘っておいて、そこにはめるだけになっています。
つまり「鎹」(かすがい)のことです。



夫婦の絆を繋ぎとめる諺として「子は鎹」
逆に、何の意味も手応えもない事を表す「豆腐に鎹」という諺がありますね。
この「鎹」は「ガチ」のことで、
両者を繋ぎ止める物の例えとして使われているのです。




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