お芝居メルマガ「シアターリーグ」vol.47

2003/07/16



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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.47                 http://www.moon-light.ne.jp
       発行部数 まぐまぐ:5594 めろんぱん:123 melma:13
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ホワイトハウスに、大統領専用の映画館があるのをご存じですか?
先日、元ホワイトハウス付き記者のインタビューがありました。
その中の、歴代の大統領が好んで見た映画が面白かったので紹介します。

まず、ジョン・ケネディですが、
スパルタカス」「ベン・ハー 」などの歴史・英雄ものが好きだったそうです。
悲劇的な最期が本人と重なりますね。

ニクソンは、幅広い分野の映画を楽しんでいたそうですが、
ベトナム戦争での重大な決定を下すようなときには、
パットン大戦車軍団」を見ていたそうです。

元映画俳優のレーガンは、自分は西部劇に多く出演していましたが、
ホワイトハウスでは推理映画を好んで見ていたそうです。

そして現大統領のブッシュですが、
トップガン 」「ブラックホーク・ダウン 」といった戦闘ものを
よく見ていたそうです。

好きな映画の内容などが、
政策や趣向と多く似通っているような気がしませんか?


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             演劇関係ニュース 
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「アビニョン演劇祭が中止」

世界的に有名なフランスのアビニョン演劇祭ですが、
政府の失業保険制度改革に反対する舞台関係者のストライキの影響で、
57年の歴史上、始めての中止となりました。

フランスでは、
舞台・演劇関係者のための特別失業補償制度があるのですが、
財政難の政府はこの制度改革に踏み込んでいます。
この改革に多くの芸術家が反対を表明し、
アビニョン演劇祭だけでなく、
フランス各地で音楽祭やダンスフェスティバルの中止が相次いでいます。

せっかく稽古を積んでの本番が中止・・・
遠い地のこととはいえ、残念でしかたがありませんね。


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登録されたシナリオからPickUpして、
毎週このメルマガでもご紹介していきます。

☆「黒蜥蜴」(三島由紀夫)
  江戸川乱歩の小説をもとに三島由紀夫が脚本を書いた名作。
  何度も舞台化され、故深作欣二監督の手で映画化もされています。

☆「火の起源」(坂手洋二)
  劇団青年座40周年記念公演作品。
  燐光群の坂手洋二が新劇の世界に届けた感動の一作です。
  「火の起源」タイトルに込められたものとは・・・


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            今週の舞台・演劇用語
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「打ち合わせ」

仕事などで前もってする話し合いのことを「打ち合わせ」と言いますよね。
この言葉、雅楽の世界から生まれた言葉なのです。

雅楽では、吹奏楽器(笙など)と打楽器(太鼓・鉦など)が
息を合わせて音楽を奏でます。
しかし、いつも一緒に稽古をしているわけではなく、
まずはそれぞれに稽古を重ねていきます。
そして、打楽器と吹奏楽器の「打ち合わせ」。
一つの楽曲の最終稽古という意味合いです。

綿密に音を合わせていく雅楽独特の言葉が、
後に一般的に使われるようになったのです。


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あとがき

ブロードバンドの普及と共に、ネットでの演劇配信も増えてきました。
テレビでもNHKの「芸術劇場」などで、時々放映されていますし
映像化された舞台をご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。
しかし、放送されているのは
「ここを観なさい」と、映像の視点で作られたもので
観客の視点を考えて演出された舞台演劇を元に
映像監督の考えで、新たに作られた作品だと言えると思います。

舞台は、観客もその場にいることで
視点1つを取ってみても、十人十色の楽しみ方ができるものだと思います。
演出家の意図に沿って眺めることもできますし、
個人的に興味ある俳優を追いかけ続けることもできます。
言ってみれば
自分の「目」で捉える、自分だけの「映像」を産みだしているのです。
ですから、観客一人一人が
自分自身へ映像を供給する、監督と言ってもいいのではないでしょうか。

舞台は値段が高いから、という声をよく耳にします。
たしかに、大きな商業舞台はチケットも高価ですが、
多くの公演は、せいぜい4000円程度です。
「映像」という完成された作品で
その後ネットで配信しようが、テレビで放送しようが
作り手の意図は変わり得ない「映画」という作品を
映画館に観に行くことで、2000円ほどのお金がかかることのほうが
あたし個人的には割高に感じてしまう今日この頃です。
                               kantaro
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