お芝居メルマガ「シアターリーグ」

vol.78 2004/2/11




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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.78                http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5570 めろんぱん:136 melma:30
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今日は「禁煙運動の日」
1978年に「嫌煙権確立をめざす人々の会」が設立した日です。

最近では、劇場や映画館も全面禁煙のところが増えてきましたね。
喫煙者の私たちにとっては、
休憩時間に一服するため、一度劇場の外に出て・・・と、ちょっと面倒ですが
ライブハウスなどの煙モクモク状態は
喫煙者にとっても辛いですし、良かったのではないかな、と思います。

これまで煙草と言えば、映画や芝居の中で
キザな様や格好いい様、若い人が大人びた様子などを表す小道具として
使われてきましたが、世の中の印象が変わると共に、
芝居の中での使われる意味合いも、少しずつ変わってくるような気がします。

最近、健康増進法も施行され
劇場など人の集まるところを管理する人は、
受動喫煙を防止するため、必要な措置を講ずるように努めなければならない
ということだそうです。
今後ますます全面禁煙の劇場は増えそうですが
舞台演劇の作中の使用にまでは、
規制するようにはならないでほしい・・・
なんて思ってしまうのは、心配し過ぎでしょうか?


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             演劇関係ニュース 
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「黒澤プロがシネマシティ、黒澤村を開設予定」

日本の映画界を代表する監督・故黒澤明
黒澤プロダクションなどは、黒澤監督にちなむ映像施設
「黒澤明シネマシティ」を、東京都足立区に
ロケセットを再現する「黒澤村」を秋田市に
それぞれ開設する予定だと発表しました。

「黒澤明シネマシティ」には
黒澤明シネマカレッジを設立予定で、
実際に黒澤映画に携わっていたスタッフが講師を務める模様。
若い世代に伝えられるものを伝えておこう、という志のようです。

一方「黒澤村」には、
監督の代表作「七人の侍」の村や「用心棒」の宿場町などのセットを再現。
シネマカレッジの分校として利用する他、来訪者にも開放する予定です。
こちらは自然農園や温泉施設も設置するようで、
テーマパークのようになるのでしょうか?
映画ファンのみならず、観光地としても楽しみですね。
共に、2006年春完成予定です。


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              お知らせ
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☆舞台・映画・ドラマ化された少年・青年コミックUp

ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品群をUp!

お芝居クイズ「TBSドラマ編」Up


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             シナリオ Pick Up!
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シナリオリーグ」に登録されたシナリオから毎週PickUp!

☆「ふたたびの恋」(野沢尚
  演出:宮田慶子、音楽:岩代太郎でPARCO劇場を皮切りに上演された、
  野沢尚の10年ぶり舞台書き下ろし作品。
  役所広司、永作博美、國村隼の3人芝居。



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            今週の舞台・演劇用語
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「床山」(とこやま)

お芝居の世界でかつらの手入れをする人を、「床山さん」と呼びます。
相撲の世界では髷を結う人を同じように呼びますよね。
語源は、もちろん「床屋さん」です。
床(髪の毛)をたくさん(山)扱う人といった意味でしょうか?

さて、この「床屋さん」ですが、
なぜ「床屋」と呼ばれるようになったのでしょう?

江戸時代、「床屋」は「髪結い」と呼ばれていたそうですが、
その店構えは、現在の屋台のような移動式の簡易店だったそうです。
ただ車はついておらず、折り畳み式だったとか。
簡易的なそういうお店を「床店」と呼ぶようになったことから、
現在の「床屋」という名称になったそうです。

ちなみに、現在の「床屋さん」の看板ですが、
赤・青・白の組み合わせのねじれたのが主流ですよね。
それは、ヨーロッパの昔の床屋さんが外科医を兼ねていたことから、
それぞれ、動脈・静脈・包帯を象徴する色として生まれた看板だそうです。

ところで「床屋」は、現在では差別用語だそうです。
テレビやラジオでは「理髪店」「理容院」などと呼んでいるようですが、
この語源を見てみても、なぜ差別用語なのだか不思議ですよね。


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あとがき

2/4号の当欄で触れ、批判した朝日新聞声欄のイラストですが
2/5には別の絵に差し替えられたそうです。
あまり朝日新聞のことばかり書くのも何なので、
とりあえずご報告のみを・・・

ところで、真田広之が今度は中国の巨匠チェン・カイコー監督の新作
「THE PROMISE」の主演に抜てきされた、というニュースが入ってきましたね。
この作品は、中国映画と言うよりも
スタッフ・出演者共アジア各国から集結する、アジアの大作のようです。

真田は「ラスト サムライ 」に続く海外映画への出演。
アカデミー賞外国語映画賞部門にノミネートされた
たそがれ清兵衛 」でも主演でしたし、
すっかり国際的俳優といった趣ですね。

最近では、スポーツ選手の海外進出も盛んですし、
こういったニュースを見ていると
スポーツや文化の面では、どんどん国というボーダーは薄れていくのかな、
というような気がします。
以前サッカー日本代表の通訳をしていたフローラン・ダバディは
国VS国という戦いであるW杯は、数年後には意義がなくなる、
というようなことを言っていました。
さすがにそれはどうだろう?とも思いますが
島国の日本でさえ、ラモス瑠偉、呂比須、三都主、闘莉王と
帰化する選手が出てきているのを見ていると、一理あるようにも思えます。

しかし芝居の場合、スポーツ以上に言葉の壁というのが大きいですね・・・
真田の映画も、全編中国語のようですが、頑張ってほしいですね。
                               kantaro
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