2005/11/16

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　　　　　　　　　お芝居めるまが「シアターリーグ」　　
Vol.169 　　　　　　　　　　　　　　　http://www.moon-light.ne.jp/
　　　　　　 発行部数　まぐまぐ：4295　めろんぱん：144　melma：78
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1747年（延享四年）の今日は、
大坂・竹本座で人形浄瑠璃「義経千本桜」が初演された日です。

近年は宙づりや早替わりが有名で、
歌舞伎の演目として知られる「義経千本桜」ですが
元々は浄瑠璃の演目で、この竹本座公演が好評だったため
翌1748年に歌舞伎化されたものです。

この「義経千本桜」に、「仮名手本忠臣蔵」「菅原伝授手習鑑」を加えた
3演目が歌舞伎の三大名作と言われていますが、
この3作品とも人形浄瑠璃の傑作を歌舞伎に移植した、いわゆる「丸本物」

最近、歌舞伎の演目を現代流にアレンジした公演なども盛んですが、
その歌舞伎演目も、さらに遡ると浄瑠璃のものだったり。
古典芸能の歴史を感じますね。


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　　　　　　　　　　 　　 ニュース＆コラム
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■「マイ・フェア・レディ」大地真央が450回出演
大地真央初の写真集も発売決定

■レ・ミゼラブル2006
来年4〜5月帝劇はアスベスト除去工事

■本田美奈子.のCDがチャートイン
過去のCDも売れているようです

■花總まりが宝塚退団
宙組トップスター和央ようかと共に来年夏に

■演劇チケット情報
11/10〜16分


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　　　　　　　　　　　　　シナリオ Pick Up！
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「シナリオリーグ」に掲載されているシナリオから毎週PickUp！

■「広くてすてきな宇宙じゃないか」（成井豊）
妻を亡くした柿本は、残された3人の子供たちのため、
何でもできるアンドロイドおばあちゃんを雇う。
キャラメルで再演が繰り返されるだけでなく、
学生演劇上演作としても人気の高い作品。



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　　　　　　　　　　 　今週の舞台・演劇用語
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「暗転・明転」（あんてん・めいてん）

舞台上の装置や俳優を移動させ、
違う場面へ移ることを「場面転換」と言います。
その「転換」をお客様に見えないように暗い中で行うことを「暗転」、
お客様に見える明るい中で行うことを「明転」と呼びます。

「暗転」は、主に先週ご紹介した「暗転幕」等を用いて行われますが
小劇場など暗転幕の無い劇場では、
単に照明を落としただけの状態で転換を行いますので、文字通り真っ暗。
裏方さんといえど真っ暗では何も見えませんので、
蓄光テープという、光を蓄え暗闇でもうっすらと見える
テープを頼りに転換を行ったりします。

また、ピンスポットや真っ昼間の明るい照明から急に暗くなると、
舞台上にいた俳優は目つぶしにあったように何も見えなくなります。
感覚と勘だけで袖にたどりつく俳優さんもいますが、もちろん危険ですので、
照明が消えると共に黒い服の裏方さんが迎えに出ていたりします。

「明転」は転換自体をお客様に見せるわけですので、
そこに一種の芸術性やストーリー性を持たせる場合が多いようです。
舞台装置と俳優が動くことで移動の時間を表現したり、
回り舞台ですと、舞台装置を回すことで回想シーンのように見せたり、

また、舞台装置その物が壮大に変化する姿をわざと見せることで、
舞台の醍醐味を楽しんでもらったりと様々です。
舞台転換、特に暗転では
後になると笑い話になるようなエピソードもたくさんありますが、
一歩間違うと大怪我につながることも。
舞台に関わる方は気をつけてくださいね。

さて次回は「袖幕」という用語をお届けしようと思っております。
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取り上げて欲しい「演劇用語」募集中！



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あとがき

ネット上で動画を視聴する流れが加速しているようですね。
テレビ局のネット配信サイトも、
中身はともかく形の上では各局出揃った感じですし、
配信ポータルサイトも、軒並みアクセス・視聴時間を伸ばしているそうです。

ネットレイティングスの調査に拠ると、
配信ポータルのトップはYahoo!動画で、
それをBIGLOBEストリーミングと、パソコンテレビGYAOが追う形。
中でもGYAOは、予想を超える利用者数の増加が報道されています。

GYAOが成功を収めつつあるのは、
視聴がすべて無料というのが最大の要因だとは思いますが、
実際見てみると、視聴できる番組の質・豊富さにも驚かされます。
例えば今日からは、レイザーラモンHGや和泉元彌の参戦で話題を集めた
先日のハッスルが放送開始。
これだけでもかなりの視聴者数を集めそうですよね。

このハッスルも、地上波のテレビでは放送されておらず
GYAOがソフトの集め方が上手いのだと思いますが、
逆に言うと、テレビ各局はこういう話題の物を放送できないことが
最近の視聴率下落傾向に拍車をかけているような気がします。

先週発表された週間視聴率の1位は、20数％でサザエさん。
サザエさんは数十年同程度の視聴率を獲得しており、
見たい番組なら視聴者は昔と変わらず見ているということですよね。
ネットの普及でテレビの視聴率が下落していると言いますが
こうして考えてみると、
番組ソフト質の低下が、視聴率低下最大の要因という気がしてしまいます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　kantaro
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