2006/1/11

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.177                http://www.moon-light.ne.jp/
       発行部数 まぐまぐ:4206 めろんぱん:148 melma:85
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今日は鏡開き。
お正月に供えた鏡餅を、お雑煮やお汁粉にして食べる日ですね。

鏡開きは、元々武家社会の風習で
刃柄(はつか)と初顔(はつかお)を祝う意味で、20日に行われてきました。
鏡餅は刃物で切らず、手で割ったり木鎚で砕いたりするのも、
武家の風習のため、刃物で「切る」のを避けたことに由来します。

近年、鏡開きが11日に行われるようになったのは
徳川三代将軍家光が4月20日に亡くなったためで、
この日を忌日として避け、11日になったと言われています。
ですから、地方によっては今でも20日が鏡開きというところもあるようです。

また、結婚式などの祝宴で
樽酒の蓋を木槌で叩き割るのも「鏡開き」と言いますが、
これは、酒屋では樽酒の上蓋のことを「鏡」と呼ぶことからきています。
最近は「鏡割り」と言うこともありますが、
結婚式などで「割る」のは禁忌ですから
「鏡開き」と言うのが正解ということになりますね。



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              ニュース&コラム
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第6回東宝シンデレラオーディション
黒瀬真奈美(14)がグランプリ

第5回朝日舞台芸術賞
二兎社の「歌わせたい男たち」がグランプリ

「ライオンキング」千秋楽
東海地区でのロングラン記録更新

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「シザーハンズ」舞台化
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松尾スズキが芥川賞候補に
選考委員会は1/17に開催

第48回ブルーリボン賞各部門候補決定
「ALWAYS 三丁目の夕日」が強そうですね

演劇チケット情報
1/5〜1/11発売分


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            今週の舞台・演劇用語
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「大入袋」

興行において、お客様が沢山来てくれたこと(千客万来)を祝って、
関係者に配られるお祝い袋のことを大入袋と言います。
赤い紙に白抜きで「大入」と書かれたポチ袋が一般的ではないでしょうか。
発祥は寄席や歌舞伎、相撲などの説があり、定かではありません。

中に入っている金額は様々ですが、
5円=御縁という洒落を基準に、5が付く金額になっていることが多いです。
よくあるのが、5円玉を10枚で、
   ◎
   ◎◎
  ◎◎◎
  ◎◎◎◎
という形に貼ってある大入り袋です。
末広がりですので、「末永く御縁がありますように」との意味ですね。
まぁ、金額は50円なのですが・・・縁起物ですので。(^O^)

相撲の世界においても、意味あいは同じで、
中身も高額ではないそうです。(10円なんて話も)
もちろん主催者によっては1万円以上の大入袋を出すところもありますが、
中身よりも縁起物ということが基本です。

さて、中身の使い方ですが、
中に入っていたお金は普通に使って、袋を楽屋に飾っておく(取っておく)
というのが基本的なルールです。
少額とはいえ大入袋に入っていたお金は収入ですので自由に使い、
その記念となる袋を縁起物として保存しておくのですね。

そうそう、
関係者の皆様、「大入袋」に入っていたお金も立派な収入ですので、
確定申告の際、忘れずに。<(_ _)>


さて次回は「市松模様」という用語をお伝えいたしますね。

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あとがき

8日に始まった今年の大河ドラマ「功名が辻
関東で19.8%、関西で18.7%という視聴率だったそうです。
初回視聴率は、「義経」が24.2%、一昨年の「新選組!」が26.3%ですから、
なかなか厳しい出足となった感じですね。

「功名が辻」の初回「桶狭間」を見て気になったのが、俳優たちの年齢。
調べてみると、桶狭間の時点で
大地真央演じるお市が13歳、浅野ゆう子演じる寧々が11歳。
主役の千代(仲間由紀恵)は、永井杏が子供時代を演じていますが、
他の役は大人の俳優がそのまま演じていく様子。
これほど幼い時代を描くのに、なぜ子役が使われないのでしょう?
史実として有名な話ですし、ドラマとはいえちょっと不思議に思いました。

まあ、これは演出する側に何かしら意図があるのかもしれませんし、
俳優だけを見れば年齢はあまり関係ありませんよね。
舞台では、森光子と東山紀之が47もある年の差を物ともせず、
「ツキコの月 そして、タンゴ」では4歳差の姉弟役、
「春は爛漫」では恋人役を演じ、
マスコミには結婚さえ噂されるような名コンビになっていますね。

結局、演じる役柄の年齢的感性と、確かな演技力があれば
実際の年がいくつであろうと、芝居を見ると演じる年に見えるものですよね。
俳優にその力がある、と思えば、
わざと年の違う配役をするのも演出の一つでしょうし、
森光子&東山紀之は、その最も成功した例だと思います。

今秋上演されるミュージカル「マリー・アントワネット」では
38歳で亡くなるアントワネットを涼風真世(46)、
同い年の夫フェルセンを井上芳雄(27)が演じます。
森・東山ほどではありませんが、親子でもおかしくない年齢差の二人。
どういう意図で配役されたのかわかりませんが、
こちらも魅せる名コンビとなることを期待したいですね。

                               kantaro
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