2006/8/30

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.210               http://www.moon-light.ne.jp/
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1940年の今日、文部省から
学生の映画などの鑑賞は土曜・日曜・祝日に限ると、通達が出されました。

これは、戦時下の生活について文部省が方針を定めたもので、
映画などの興行場への入場を休日に限定する他、
遊技場への入場は一切禁止、2km以内の通学は徒歩で、など
学生の生活について事細かに指示が出されています。

もちろんこれは昔の話ですが、
今でも校則で縛られている中高生も多いですよね。
平日午前中の劇場や映画館などは、補導員がチェックする場所ですし、
学生の皆さん、注意してくださいね。



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            演劇ニュース&コラム
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映画「出口のない海」
歌舞伎座に初めてレッドカーペットが

第58回エミー賞
アメリカのテレビ界最高の賞

松田優作DVD
今年も新たにDVD化されるものが命日頃に続々発売

ユーミンソング・ミュージカル「ガールフレンズ」
主演は華原朋美と堀内敬子のWキャスト

東京MXテレビがYouTubeなどで番組公開
放送終了後に番組をネットで一般公開

「ラジオボンバー」芝居のススメ
ネットでも聞けるコミュニティFMの演劇番組

演劇チケット情報
8/22〜29発売分



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        今週の舞台・演劇用語  宝塚歌劇団編
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「文化祭&初舞台」

宝塚音楽学校では毎年2月に文化祭が催され、
その時、宝塚大劇場に隣接しているバウホールで、
本科生による卒業公演が行われます。
卒業公演は音楽学校2年間の成果を披露する場となり、
予科生もコーラスなどで参加します。
劇団の演出家が演出を担当する本格的な舞台で、
生徒たちも、ここで初めて舞台化粧をすることになります。
客席は殆ど生徒の家族で埋め尽くされますが、少しだけ一般発売もされます。

文化祭が終わったら、いよいよ卒業式。
入学式と同じように首席の生徒が代表して答辞を述べるのですが、
卒業式が終わったからと言って落ち着いてはいられません。
なぜなら、午前中に宝塚音楽学校の卒業式があり、
午後には宝塚歌劇団への入団式があるからです。
慌しいような気もしますが、
その日のうちにタカラジェンヌの仲間入りが出来るのですね。

入団式で辞令を受け、正式に宝塚歌劇団の一員となります。
そして、タカラジェンヌとなった1年目を研究科1年(研1)といい、
2年目を研究科2年(研2)・・・と続き、研究科7年までが新人と呼ばれます。

また、タカラジェンヌは劇団に入っても劇団員ではなく生徒と呼ばれ、
演出家などを先生、稽古場を教室と呼びます。
これは、音楽学校の延長と考えられているからということです。

そして、タカラジェンヌになったら、いよいよ初舞台です!!
歌劇団での初舞台は、その年に行われる宝塚大劇場の春の公演になります。
そこで、初舞台生全員でのロケット(ラインダンス)と口上を披露します。
全員の振り付け、足を上げる高さや手の高さが揃うことは絶対条件ですから、
その稽古は、とても厳しいものになります。
しかも、初めて舞台を踏む生徒にとっては雲の上の存在の、
現役のタカラジェンヌが見本となって教えてくれますので、
それだけでも緊張してしまいそうですね。

初舞台が終わったら、その後それぞれの組へ配属となりますので、
初舞台は同期が全員揃う、最初で最後の舞台となるのです。

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あとがき

前書きで少々思うところがあったので、個人的なことを。
私は学生時代、時々放課後に映画を観に行っており、
これは校則違反だったのかな?と考えてみましたが、どうも思い出せません。
たしか、届けを出せば問題なし、という感じだったような・・・
今私が考えてみると、中学生は保護者同伴でなければならず、高校生はOK、
という辺りが(校則として)妥当なように思うのですが、
実際、現在の学校ではどういう感じが多数派なのでしょう?

だいたい、放課後に劇場に行くことを禁じる校則というのは問題ですよね。
映画だったら「週末に行け」という論理が通るかもしれませんが、
演劇などでは、公演の都合上そうは言っていられない場合も多いですものね。
そもそも、どんなにくだらない映画や演劇でも、
勉強になることはあっても無駄になることはないように思いますし、
禁止してプラスになることがあるのでしょうか?
繁華街に行くなとか、夜が遅くなる、ということかな?

ところで、私の高校では
課外学習のような形で、ドフトエフスキーの「白痴」の舞台を観たのですが、
まあ難しくてつまらなく感じた記憶があります。
今観れば、また違う感想を持ったのかもしれませんけれども、
高校生で初めて舞台を観る人も多いでしょうに、
演劇は難しい、敷居が高い、と感じさせるに十分な影響があったような。
コメディを観させろ、とは言いませんが、
もう少し取っつきやすい作品を選んでくれても良かった気がします。
校則に関しても同様ですが、見聞や好奇心の範囲を広めさせるということも、
大事な勉強の一つであり、教育の一環だと思うのです。

                               kantaro
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