2006/12/20

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.226               http://www.moon-light.ne.jp/
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1968年の今日は、長野放送がサービス放送を開始した日です。

テレビ局が新しく開局する場合、本放送を開始する前に試験放送を行い、
機械や作業、電波などのチェックをしています。
これの一環として、普通の放送と同じものを流すのが「サービス放送」で、
通常開局の1ヶ月程前から行いますが、長野放送は翌1969年4月1日の開局まで、
地域初のUHF局PRのため、3ヶ月以上もサービス放送を行ったそうです。

現在のテレビ界はアナログからデジタルへの移行時期のため、
新しくデジタル放送が開始される局では、
早期に試験放送が行われていることが多いようです。
地元でデジタル放送が開始されるという方は、開局の少し前でも
チャンネルを合わせてみると、試験放送が見られるかもしれませんよ。



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            演劇ニュース&コラム
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■「温室の花」(今井一隆)
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             今週の舞台・演劇用語
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「壊れ物」(こわれもの)

公演の最中に壊してしまう、
または壊れてしまう可能性がある道具を指す言葉で、
喧嘩のシーンで使うビール瓶が想像しやすいかと思います。

映画や舞台で見かける、凶器として使われるビール瓶等は、
松脂(まつやに)や飴を使って作られており、
乾いているのでガラスのように割れますが、硬くなく
(とはいっても多少は痛いです)切断面も鋭利にならないので、
割れたガラスのような危険が少ないというものです。

他にもグラスや灰皿などの日用品から非日常的なものまで、
壊れ物は既製品からオーダーメイドまで、数多くの物があります。
また、硝子で出来たグラスなど、一般に使われる物でも、
「壁に投げ付けて割る」などの演出があった場合、
材質に関係なく、同じように「壊れ物」と呼びます。

ロングランや旅公演で「壊れ物」を使う場合、
公演の回数+αの同じ道具が必要とされますので、
小道具置き場には数々の「壊れ物」が眠っています。
もし舞台の裏を見られるチャンスがあったら覗いてみてください。
きっと、必要以上と思える数の「壊れ物」があると思います。

そして、結局使われなかった予備の「壊れ物」は、
打ち上げや忘年会の景品として日の目を見る事が多いようです(笑)
しかし、関係者にとってはハズレの品に思える余った壊れ物も、
観劇してくれた方には嬉しい景品かもしれません。
例えば千穐楽の出口でビール瓶をお客様に配ったら・・・
やっぱり嫌がられるでしょうか?

次回は「開帳場」(かいちょうば)という演劇用語をお伝えします!
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・取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!



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あとがき

早いもので今年も残りわずか。
そこで、簡単に今年の演劇界を振り返ってみます。

感覚的に最初に思うのは、舞台の敷居が低くなってきたな、ということ。
歌手やタレント、芸人など有名芸能人の舞台出演も増えましたし、
人気の小説や漫画の舞台化も多く、舞台ファンではない
一般の人を対象にした作品が増えた、というのがその理由かもしれません。
これは観客動員に直接繋がるでしょうし、
大きな公演はこの傾向がしばらく続きそうな気がします。

それからここ数年の傾向だった「好調なミュージカルと苦戦するストレート」
という構図は、今年もあまり変わらなかった感じがします。
大きな来日公演はほとんどミュージカルでしたし、音楽劇なども含めると、
その差はむしろ大きくなったかもしれません。
大企業の舞台製作への進出が目立つ昨今、その多くがミュージカルですし、
この傾向も今後拍車がかかっていくように思えます。

また、大きな人気の公演はチケットの入手がますます困難になり、
偽造チケットや高値での転売が問題となる中、
中小の公演、地方の劇団などでは観客動員において苦戦を強いられている、
という状態も進んだ感じがします。
劇団などではチケットの直接販売が多く、全体的な傾向を把握するのは
難しいところですが、ぴあ等の代理店経由のチケット販売においても、
この傾向は進んでいる模様です。
近年の日本は、どの業界においても大企業が勝つという様相ですが、
ネットの普及で情報を直接発信するのが容易になった現在、
いかにそれを上手く利用し、舞台上以外でファンの獲得や維持に努められるか
が、重要になってくるのかもしれませんね。
                               kantaro
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