2007/2/21

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.235               http://www.moon-light.ne.jp/
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1961年の今日は、俳優の赤木圭一郎が亡くなった日です。

1958年、19歳で日活に入社した赤木圭一郎は、同年スクリーンデビュー。
3年ほどで30本近い日活映画に出演し、
石原裕次郎・小林旭に続くスターとして次代を嘱望されていました。

しかし、1961年2月14日、日活撮影所内でゴーカートを運転中、鉄扉に激突し、
1週間後の21日、頭蓋内出血のため他界してしまいました。21歳の若さでした。
俳優としてのキャリアは僅かながら、
今なお多くの方の心の中で生き続けている俳優の1人・赤木圭一郎。
早逝したことから「和製ジェームス・ディーン」とも呼ばれています。



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            演劇ニュース&コラム
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第49回ブルーリボン賞
作品賞は「フラガール」

「レ・ミゼラブル」日本初演20周年記念ファン感謝デー
3/12帝国劇場にて

「マリー・アントワネット」ドイツ公演
日本発のミュージカル

第30回日本アカデミー賞
こちらも作品賞は「フラガール」

第57回ベルリン国際映画祭
桃井かおり監督「無花果の顔」がNETPAC賞受賞

大江戸ロケット
劇団☆新感線の人気作がアニメ化

映画前売りチケット
2/24〜公開映画の全国共通前売り割引チケット

演劇チケット情報
2/14〜19発売の演劇・ミュージカルのチケット



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             今週の舞台・演劇用語
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「スタオベ」

公演の幕が降り、どこからともなく湧き上がる拍手。
その喝采が大きくなっていく中、
拍手だけではその感動を表現できなくなってしまった人が立ち上がる・・・
そう「スタンディングオベーション」のことです。

「スタンディング・オベーション」(standing ovation)は英語で、
立ってする(standing)、熱烈な歓迎・自然に湧く大喝采(ovation)という
言葉どおりの意味を表すものです。
全身を使って感情表現する欧米で生まれた言葉がそのまま使われており、
該当する日本語が見当たらないのも納得という感じですね。

この「スタンディング・オベーション」の略が「スタオベ」で、
日本の一部演劇ファンの中から生まれたらしく、
和製英語の一種と言えるでしょうか?

日本でも、大きな劇場で行われるミュージカルなどでは
スタンディング・オベーションが定着してきた感もありますが、
小劇場などではあまり見かけませんね。
立ち上がっての表現となると「恥ずかしい」「後ろの人の邪魔になるのでは」
といった、日本人特有の性分・文化がそうさせるのでしょうか。
映画館でもスタンディング・オベーションが見受けられる欧米とは、
文化が違うんだな、という感じがするところですね。

最近では、ネットの日記などを見ると、
「今日のあのシーン、ちょースタオベものだった」といった感じで、
実際にはスタンディングしてなくても、とても感動したことを表す言葉として
若い方を中心に使われ始めているようです。
数年後には、こうした意味合いで
辞書に載るような言葉になっているかもしれませんね。
ちなみに、今週の演劇用語は読者の方からのリクエストに因るものでした。
演劇用語のリクエストも、スタッフ一同「スタオベ」で喜びますので
今後ともよろしくお願いします(^O^)

次回は「オペラ・カーテン」という演劇用語をお伝えします!
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・取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!



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あとがき

ゴールデンウイークに公開される映画「スパイダーマン3」の製作費が
3億ドル(350億円)を超え、映画史上最高記録を塗り替えたそうです。
これまでは、昨夏公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン」の
2億2500万ドルや、「スーパーマン リターンズ」の2億7000万ドルが
製作費の高額記録でしたので、大幅な記録更新の模様です。

金額が大きすぎて、あまりピンとこない次元の話ですが、
邦画では、製作費10億円を超えると「○○円かけた超大作」などと
謳われている感じですので、比較するとすごい額なのがわかりますね。

しかし、昨年日本の興収で邦画が洋画を逆転したように、
最近のハリウッド映画はパッとしない印象がありますよね。
ハリウッド俳優のギャラもどんどん高額になっているようですし、
ビジネスとしては肥大化しているハリウッド映画も、
上に挙げた高額製作費の映画も続編ばかり、
他にも有名ミュージカルの映画化やリメイクなど、どうも安全策が多く、
似たような映画ばっかりだなぁ、という感じがしてしまいます。

つまり、映画はお金じゃないってことですよね。
俳優の演技や物語、映像の見せ方など、本来映画で見られるべき点が
最近の日本映画の評価につながっていると思いますし、
映画界が好調で、ヒットしたからお金をかけて続編を・・・なんて風潮が
日本映画界には広まらなければいいな、とこのニュースを見て思いました。

                               kantaro
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