2007/2/28

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.236               http://www.moon-light.ne.jp/
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1972年の今日は「あさま山荘事件」が収束した日です。

同年2月19日から、長野県軽井沢の浅間山荘に、
連合赤軍が人質を取って立て籠もった「あさま山荘事件」
当時警察官だった佐々淳行のドキュメント"連合赤軍「あさま山荘」事件"が
2002年に「突入せよ! あさま山荘事件」のタイトルで映画化されたのは
記憶に新しいところですね。

また記録にあるところでは、この事件を題材に、劇団S.W.A.T!が
「雪原を血にそめて あさま山荘事件」のタイトルで舞台化。
1997年に銀座博品館劇場で初演、2000年に再演も行われています。


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            演劇ニュース&コラム
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となり町戦争
映画公開に続き今春舞台化

第79回アカデミー賞
菊地凛子は残念でしたね

第27回ゴールデン・ラズベリー賞
「氷の微笑2」が4部門制覇

第28回松尾芸能賞
大賞は文学座の江守徹

2007年ローレンス・オリビエ賞発表
英国最大の演劇賞

幸運探偵〜風烈光の事件簿〜
新しい形のネットムービー

錦繍
宮本輝の小説を鹿賀丈史・余貴美子主演で舞台化

演劇チケット情報
2/20〜27発売の演劇・ミュージカルのチケット



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        今週の舞台・演劇用語  宝塚歌劇団編
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「宝塚友の会&ファンクラブ」

宝塚歌劇を観劇し、ファンになってくると
ファンクラブの存在が気になってきますよね。
宝塚歌劇団のファンクラブがどうなっているかというと・・・

阪急電鉄が運営し、宝塚歌劇団が唯一公認している会員組織(ファンクラブ)
が「宝塚友の会」です。宝塚友の会は組や個人で分かれているものではなく、
宝塚歌劇団全体を対象にしたものとなります。

友の会は元々、宝塚歌劇団が発行していた雑誌「歌劇」の普及を目的として
昭和9年に設立されたものですが、平成13年にサービスが一新されています。
今では、公演チケットの先行販売、会員限定の特別トークイベントや
雑誌「歌劇」「宝塚GRAPH」の定期購読サービスなどの特典があり、
チケット会員先行販売や公演スケジュール等をまとめた冊子が送付されます。
会費は入会金¥1,000、年会費¥2,500ですので、
一般のファンクラブと比較しても安い感じですね。

また、宝塚友の会と違い、タカラジェンヌ個人のファンクラブもあります。
このファンクラブはそれぞれ名前が違う為に、通称「会」と呼ばれています。
「会」はファン有志で作られており、歌劇団非公認となりますが、
生徒本人も承認していますし、生徒が舞台に専念するのに役立つ為か、
歌劇団も黙認しているという感じのようです。

では「会」がなぜ、生徒にとって役立つのかというと・・・
「会」では一般的なファンクラブと同じような、会員へのチケット取り扱い、
会報の発行やグッズの販売、イベント(お茶会)の企画などの他に、
お弁当や飲み物を楽屋に差し入れたり、送り迎えや、楽屋の出入りの時に
ファンが殺到しないようガードをしたりするからなのです。
送り迎えなど常にしているわけではないようですが、
日常的な雑用もしてもらえるので、生徒にとっても大切な存在なのですね。

しかし「会」は全ての生徒が持っているかというと、そうとも限りません。
在籍年数が少ない研究生などは持っていないこともあるようです。

また、いろいろな生徒を応援したいからといって、
複数の会に入ることは、(暗黙の了解で)しないほうがいいそうです。
ファン有志で作られている会ですので、
ひとりの生徒をずっと一緒に応援していけたら・・・ということですね。
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あとがき

映画の祭典・アカデミー賞が発表されましたね。
ほぼ前評判通りの結果という感じで、菊地凛子は受賞ならず残念でしたが、
5つしかない候補の中にノミネートされただけでもすごいことですよね。

一方の日本アカデミー賞では、シネカノン制作・配給の「フラガール」が
作品賞・監督賞・脚本賞・助演女優賞などを受賞。
キネマ旬報ベストテンやブルーリボンなどの各賞や、
多くの視聴者の評価と一致する、やや驚きの結果となりました。

これまでの日本アカデミー賞は、東宝・松竹・東映・角川など大手企業の
影響が大きいと言われ、実際の評価とはかけ離れた結果となることが多く、
故にあまり権威を感じられない、名前負けする映画賞といった趣でしたが、
きちんと良いものを選ぼう、という動きでもあったのでしょうか?

と、言うと日本アカデミー賞だけを目の敵にしたような感じですが、
実際は、こうした企業の力が強い傾向は同賞に限ったものではなく、
日本で「賞」と名の付くものには、ほとんど当てはまるように感じられます。
演劇でも、多くが主催も行う企業が賞を設けており、賞によって
予め結果が見えていたり、受賞作もてんでバラバラ、なんてことばかり。

今年の映画賞レースでは、ジャニーズ俳優の辞退が相次ぎ、
なぜ、という思いもありますが、「日本の映画賞には権威がない」という
辞退理由の一つには、納得せざるを得ない面もあるように思います。

解決策としては、主催や制作が絡まないところが賞を設け、
選考委員の割合を平等にすればいいだけでは・・・と思うのですが、
まぁなにか諸事情あるのでしょうね。
しかし、受賞作は歴史に名が残るのですから、
せめて後年苦笑してしまうような選考だけはやめてほしいですよね。

                               kantaro
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