2007/5/30

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.249               http://www.moon-light.ne.jp/
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1950年の今日は、文化財保護法が制定された日です。

この法律は、1949年におこった法隆寺の火災で、
金堂の壁画が焼失してしまう事件がきっかけで制定されました。
しかし同法は、形のないものも「重要無形文化財」として指定し、
継承の支援や保護の対象としています。

俗に言う「人間国宝」もこの法律に基づいて指定されるものです。
芸能では能・文楽・歌舞伎などから多くの方が人間国宝となっている他、
文楽などの「技」自体も、重要無形文化財に指定されています。



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            演劇ニュース&コラム
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「ベルサイユのばら」薫るマスカラ
連載35周年記念で発売

マッスルミュージカル出演者が申し立て
出演者3名が正規賃金支払いの仮処分を東京地裁に

第60回カンヌ国際映画祭
河瀬直美監督「殯の森」がグランプリを受賞

誰でもできる著作権契約
文化庁が解説サイトを開設

演劇チケット発売情報
5/23〜5/29発売の演劇・ミュージカルのチケット

映画前売りチケット
6/1〜公開映画の全国共通前売り割引チケット


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        今週の舞台・演劇用語  宝塚歌劇団編
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「大階段」(おおかいだん)

宝塚の舞台で、舞台中央奥にある大きな階段が「大階段」です。
宝塚歌劇の象徴とも言える大階段は、
公演の最後に必ず設けられているフィナーレになると舞台上に登場し、
主要キャストは中央、他のキャストはその両側を歌いながら下りてきて、
客席に挨拶をします。

今ではコンピューターで制御し、26段もある大階段ですが、
初めてお目見えしたのは、1927年「モン・パリ」の公演。
このときは、手動で組み立てており、僅か16段の階段でした。

階段の1段の幅は約23cmということですから、
一般の成人で考えていただければわかるように、
ほとんどの生徒の足がはみ出てしまうくらいの小さな段で、
足元を見ないで降りるだけでも大変なようです。
階段を降りるときも、真っ直ぐ客席を見るのが基本の演出ということですが、
完璧にそれができるタカラジェンヌはすごいですよね。

このように、降りるだけでも大変な大階段ですが、
演目によってはフィナーレ前のショーでも登場するときがあります。
ショーでは階段でダンスを踊ったり、女性の男役がリフトをする場面も。
漠然と見てしまいがちですが、その凄さは想像を絶するものがありますね。

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あとがき

中村勘三郎の謝罪会見は残念でした。
自身の申告漏れを指摘されていたのにも関わらず、
謝罪の言葉は発したものの、あくまで「会計士が悪い」という姿勢。
態度も反省しているようには見えませんでしたし、
一社会人として未成熟な印象で、残念に思いました。

しかし、それ以上に私が気になったのは、「自分の給料は知らないし、
芝居でお金をもらう意識はない」という趣旨の発言。
自分は関わっていない、ということを言いたかったのかもしれませんが、
お客様が高いチケットを買ってくださるおかげ、という感謝の気持ちがあれば
こういう言葉は出てこないんじゃないかな、という気がします。

人を楽しませることができる、本当の芸人に世間の常識を求めすぎるのは
どうかと思いますが、やはり観る人あっての芸人ですよね。
今回の一連の対応を見て、もう少しファンのことを考えた言動をしてくれても
よかったんじゃないかな、という感じがしました。

                               kantaro
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