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2002年8月26日

劇場消滅

2002/8/24の日経新聞最終面で、大々的に最近の劇場消滅を記事にしています。

記事中では、
グローブ座や近鉄劇場、扇町ミュージアムスクエアが閉鎖されることを伝え、劇場運営の困難さや、今後の展望伝えています。
日経は最終面が文化欄で、そのトップ記事で報じているので、目にしやすく嬉しい報道でした。
記事でちょっと驚いたのは、
劇場として稼働率ほぼ100%の紀伊国屋劇場でさえ、運営収支はとんとんだ、ということです。
加えて、10年に一度ほど修繕のため億単位の金がかかるそうです。
紀伊国屋でそうだったら、他の劇場運営が困難なのは明らかなことですよね。
それで、なぜそうなってしまうのか、と考えると
日本が文化における発展途上国だからだ、ということに尽きると思います。
国営等の公的機関はいいとして、民間のものに対しては、ろくに補助も税制優遇もない。
これは報道される大劇場だけではなく、各地にある小劇場、
また、音楽のための小規模ライブハウスにも同じようなことが言えると思います。
さらに言えば、俳優にも同じようなことが言えるのではないでしょうか?
日本では、テレビタレントはたくさんいますが
優秀な舞台俳優、映画俳優が少ない、生き残っていけない、と言うのも
余程でない限り、タレント化しないと生きていけないという
日本の文化の未熟さが成させる業のような気がしてなりません。
ゲームやアニメなど
人が表立たないジャンルでは、世界に誇れる作品を産みだしているのですから
少なくとも制作者側には、すでに世界レベルのものを作れる下地はあると思うのですが・・・

「劇場消滅」奥付

  • Posted : 2002年8月26日 01:33
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