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2003年6月17日

GAKU-MC

EAST&ENDとして1990年から活動。
1994年、「DA.YO.NE」でBreakしたEAST&END+YURIのGAKU。
けれどあたしは、HIP-HOPには興味がなかったし、彼等のことを知らなかった。


あたしが彼等をよく知ったのは、オールナイトニッポンだ。
聞いていると、GAKU、YOGGYの人間性をとても好きになったし、
YURIはTPDの同窓生、篠原涼子に通ずるざっくばらんさが素敵だった。
そして何より、彼等のトークはおもしろかった。

でも多くの人が予測したように、
EAST&END+YURIは、新曲を出す度にヒットチャートで右下がりの曲線を描き、1998年活動を停止した。
オールナイトニッポンは、2部の放送だったが、事実上活動がなくなっても番組は続いていた。
が、番組がうち切られると同時に、EAST&ENDをメディアで観ることはなくなった。
俗に言えば、彼等は「消えた」と言われる存在だった、と言っても間違いには当たらないと思う。
事実、彼等はメ−カ−も事務所も辞めていたらしい。

しかし、GAKUは1999年、小説「僕は僕で誰かじゃない」を新潮社から刊行。
また、GAKU-MCとして、同タイトルのソロデビューシングルを発表した。
あたしは、多くの方同様彼等のことを忘れていた。
何のきっかけでGAKU-MCを思いだしたか、彼のアルバムを手に取ったかわからない。
けれど、あたしのAudioLacには彼のFastAlbum「word music」が収められていた。

GAKU-MCの詞は
悲しく切なく、元気だ。
怠惰でだらっとしていて、明日に向かっている。
日常に埋没しつつ、自分らしさに励んでいる。
そしてGAKU-MCは、それを体現して生きているように思う。

彼は天才ではないかもしれないけれど
日本語で言う「アーティスト」が、芸術家のことではなく自己表現者であるとしたら
正に彼こそアーティストだと思う。
同世代の彼だけれど、人間性も含めて尊敬できる人だと思う。
少なくとも、FastAlbum「word music」を出すに当たっての彼のコメント
「後には僕はきっとこのアルバムを聞き返して照れるときがくるだろう。それはそれで素敵だ。」
こう言えるGAKU-MCは格好いいと思う。

「GAKU-MC」奥付

  • Posted : 2003年6月17日 19:56
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