別欄で「ボーダー」や「サス」という
バトンに吊られる照明の用語をお伝えしましたが、
そのバトンの中でも特に大きく、文字通り橋のようになっており、
人が乗って作業できる程大きいバトンを「ブリッジ」と呼びます。
舞台上部に設置されているバトンの中でも、主に舞台前方（客席側）にあり、
舞台の額縁を左右するプロセニアムブリッジが一般的ですが、
近代的で大きな劇場では、何本ものブリッジが存在する劇場もあります。
照明合わせ（シュート）もブリッジの上で出来ますので、
元来のバトンでの作業よりも効率的ですし、
当然電動で動きますので、裏方さんの労働も楽になります。
劇場の上空に架かっている遊歩道とでもいいましょうか、
暗い舞台の上の静かな重みのある橋。
その橋を歩いてみることは関係者でないと難しいですが、
その神秘的な雰囲気をご想像ください。
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