キャットウォーク

「キャットウォーク」(catwalk)

舞台袖の上、大きな劇場ではビルの3〜4階くらいの高さに、
ほとんどスタッフの人しか歩くことのない細い回廊が存在します。
この回廊のことを、キャットウォークと呼びます。

主に、劇場の設備関係の工事や点検のために設けられているのですが、
演出上の理由や裏方の事情で、ロープを張ったり照明やバトンを吊ったり、
必要に応じてスタッフが使うこともあります。

大人一人がやっと通れるくらいの幅ですし、なにせ高さが・・・
もちろん手すりはありますが、かなり怖いものです。
別欄でご紹介している「簀の子」というものもありますし、
高所恐怖症の裏方さんはとても大変なのです。

「キャットウォーク」という言葉は、
ファッションショーでお馴染みの、客席に突き出た細長い舞台や、
歌舞伎の花道のように細長い張り出し舞台のことを意味する場合もあります。
また舞台以外でも、建築界などで同じような高い・細い道のことをキャットウォークと呼んでいるようです。
この場合、日本語で「猫走り」という言い方もあります。

「キャットウォーク」の言葉の意味は、文字通り「猫が歩く道」。
ネコだったら何気なくあるけるだろうに・・・
という羨望や恐怖心から生まれた言葉かもしれませんね。

「キャットウォーク」奥付

  • Posted : 2008年6月14日 23:48
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