「センター・ステージ」(center stage)
「アリーナ・ステージ」「エンド・ステージ」などと同じく、
「センター・ステージ」もオープン形式のステージの一種です。
「センター・ステージ」とは、言葉通り観客席の中央に舞台を設けた形で、
劇場によって、円形の客席が舞台をぐるりと囲んでいる場合もありますし、
客席が四方にある場合(舞台の前後左右を客席が囲む形)や、
二方にある場合(舞台の前後に客席がある形)などがあります。
イメージとしては、相撲(国技館など)を思い浮かべてもらうとわかりやすいかと思います。
土俵が、360℃をぐるりと観客に囲まれた、センター・ステージというわけです。
つまり、劇場で最も多い形のエンド・ステージ形式では、
観客は舞台を一方向からしか観られないのに対し、
センター・ステージでは四方どこからでも鑑賞できることになります。
「センター・ステージ」は、「客席の中(センター)にある舞台」を表しており、
日本ではアリーナ・ステージとほぼ同意で用いられています。
しかし、英語の「center stage」は、
舞台の中央や、重要で脚光を浴びるポジションのことを指しますし、
「arena stage」は円形劇場などを意味する言葉です。
どちらも日本では少々意味合いが変わって使われている感じですね。
各種イベントなどで舞台の形を表現するときは
「センター・ステージ」と呼称している方が多い感じがしますし、
日本で「アリーナ」と言うと、特設の良い客席を指すのが定着しているように思えます。
舞台の形式を表すときは「アリーナ・ステージ」よりも
「センター・ステージ」の方が一般に通じやすいかもしれませんね。