「演出」(えんしゅつ)
「演出家」(えんしゅつか)
演劇や映画、テレビなどにおいて、
脚本や台本をもとに、俳優の演技はもちろん、
照明・音響などの効果や装置・美術などを利用して、
作品全体を創り上げることを「演出」と言い、
その役割を担う人を「演出家」と言います。
ちなみに、演劇においては「演出」という呼称で定着しているこの仕事も、
テレビのバラエティ番組などでは「ディレクター」、
映画は「監督」と、なぜか業界によって言い回しが変わっています。
英語では、演出が「direct」(ディレクト)で、
演出家が「director」(ディレクター)、
制作を担当する人が「producer」(プロデューサー)ですから、
テレビ業界が英語をそのまま使っている感じですね。
なお、演劇における舞台監督を英語では
「stage manager」(ステージ・マネージャー)というような言い方をします。
よく「映画は監督のもの、舞台は俳優のもの」と言いますが、
もちろん舞台においても演出家の役割は非常に大きなものがあります。
同じ戯曲を上演しても、演出家の解釈次第でまったく違う作品になりますし、
その表現方法も演出家の考えに基づきます。
また、俳優だけではなくスタッフやプロデューサーなどとも折衝しますし、
大所帯になることの多い映像作品に比べ、少人数で創ることの多い舞台芸術においては、
すべてを取りまとめていく、幅広い視野や能力が必要なのです。
演出家は資格の必要な職業ではありませんが、結果が全ての芸術の世界。
誰でもできることだからこそ、誰にでもできることではないのがわかりますね。