どんでん返し

「どんでん返し」

思いもかけない結果になってしまうことや、
正反対にひっくり返ってしまうことを「どんでん返し」と言いますよね。
この言葉は、歌舞伎の世界から生まれたという説が有力です。

歌舞伎の舞台で、大道具が短時間のうちに変わってしまう転換の一つに
「強盗返し(がんどうがえし)」というものがあります。
イメージとしては、
左側が客席として、舞台に置かれている「┛」という形のセットが
右に倒れて「┗」と、なった感じです。
おわかりいただけますでしょうか?
今まで床だった部分の裏に別の背景が書かれており、
絵本を開くように装置が変わるようになっているのです。

この「強盗返し」が、芝居の進行の中で重要なクライマックスの「逆転劇」に使われることが多く、
またその際に「どんでんどんでん」と太鼓がなったので、
「どんでん返し」の語源になったのではないかと言われています。

「強盗返し」は、手間も場所も少なく、暗転中でも簡単に一瞬で場面転換ができるため、
回り舞台などの舞台装置が発明されるまでは、非常に重用されたようです。
ちなみに、回り舞台を使わずに舞台転換を行うことを、
総して「居所変わり(居所替)」と言い、
その方法によって「屋体崩し」「あおり返し」などと、呼び名がつけられています。

「どんでん返し」奥付

  • Posted : 2009年4月 4日 02:07
  • Prev : « 緞帳
  • Next : とんとん »
  • Category : 伝統芸能, 慣用句 | 舞台・演劇用語 | シアターリーグ