どろん

「どろん」

「どろん」とは、「姿を隠す」「急に居なくなる」など、
主にちょっと訳ありで姿をくらますことを指しますよね。
この「どろん」という言葉は、歌舞伎の世界から生まれた言葉です。

歌舞伎などの有名な演目に「東海道四谷怪談」という作品がありますが、
歌舞伎でいう「怪談物」、
つまりホラーの中で、幽霊が出てくる場面では
「ヒュー♪ドロドロドロ♪」という笛と太鼓が鳴り、
舞台から消える際には「ドロンドロン♪」と大太鼓が鳴ります。
そこで、歌舞伎界ではこの太鼓の音を擬音化して、
「ドロンする」または「どろどろ」と言うようになり、
やがて一般に、都合が悪くてその場からいなくなることを
指して使われるようになったようです。

幽霊が姿を消すのは、たいてい人を驚かせた後。
その迷惑をかけていなくなる様子が、「責任のなさ」というような意味で、
一時、流行語のようになったようです。

「どろん」奥付

  • Posted : 2009年3月31日 02:17
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