宝塚友の会&ファンクラブ

「宝塚友の会」
「ファンクラブ」
「愛宝会」
「緑宝会」

宝塚歌劇を観劇し、ファンになってくると
ファンクラブの存在が気になってきますよね。
宝塚歌劇団のファンクラブがどうなっているかというと・・・

阪急電鉄が運営し、宝塚歌劇団が唯一公認している会員組織(ファンクラブ)が「宝塚友の会」です。
宝塚友の会は組や個人で分かれているものではなく、
宝塚歌劇団全体を対象にしたものとなります。

友の会は元々、宝塚歌劇団が発行していた雑誌「歌劇」の普及を目的として
1934年に設立されたものですが、2001年にサービスが一新されています。
今では、公演チケットの先行販売、会員限定の特別トークイベントや
歌劇団の雑誌「歌劇」「宝塚GRAPH 」の定期購読サービスなどの特典があり、
チケット会員先行販売や公演スケジュール等をまとめた冊子が送付されます。
2007年時点での会費は、入会金¥1,000、年会費¥2,500ですので、
一般のファンクラブと比較しても安価だと言えるのではないでしょうか。

また、宝塚友の会と違い、タカラジェンヌ個人のファンクラブもあります。
このファンクラブはそれぞれ名前が違う為に、通称「会」と呼ばれています。
「会」はファン有志で作られており、歌劇団非公認となりますが、
生徒本人も承認していますし、生徒が舞台に専念するのに役立つ為か、
歌劇団も黙認しているという感じのようです。

では「会」がなぜ、生徒にとって役立つのかというと・・・
「会」では一般的なファンクラブと同じような、会員へのチケット取り扱い、
会報の発行やグッズの販売、イベント(お茶会)の企画などの他に、
お弁当や飲み物を楽屋に差し入れたり、送り迎えや、楽屋の出入りの時に
ファンが殺到しないようガードをしたりするからなのです。
送り迎えなど常にしているわけではないようですが、
日常的な雑用もしてもらえるので、生徒にとっても大切な存在なのですね。

しかし「会」は全ての生徒が持っているかというと、そうとも限りません。
在籍年数が少ない研究生などは持っていないこともあるようです。

また、いろいろな生徒を応援したいからといって、
複数の会に入ることは、(暗黙の了解で)しないほうがいいそうです。
ファン有志で作られている会ですので、
ひとりの生徒をずっと一緒に応援していけたら・・・ということかもしれませんね。

そしてこの他にも、宝塚歌劇には「愛宝会(あいほうかい)」と「緑宝会(りょくほうかい)」というファンクラブもあります。

「愛宝会」は、政界や財界で活躍している男性ファンで構成される会で、
毎年春に、活躍した生徒に「愛宝会賞」を贈る授賞式が行われます。
愛宝会賞は、すみれ賞(新進娘役賞)、野菊賞(助演賞)、さくら賞(舞踊)、鈴蘭賞(歌唱賞)と分けられており、
中でもすみれ賞は研3の娘役生徒に対象が限定されています。
授賞式には、受賞者だけでなく多くの生徒が出席し親睦を深めているそうです。
その逆に、女性ファンで構成されているのが「緑宝会」。
こちらも毎年、生徒に賞を贈る他、チャリティーなどの慈善活動も行っているそうです。

「愛宝会」と「緑宝会」は、共に公式なファンクラブではありませんが、
歴史も古く、こちらも半ば公認のようになっています。

「宝塚友の会&ファンクラブ」奥付

  • Posted : 2009年3月12日 18:08
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