市松模様

「市松模様」(いちまつもよう)

洋服の柄や建設・デザイン業界などで広く使われている、
正方形の格子模様を色違いに並べた「市松模様」
紺と白の色が基本ですが、最近は様々な色合いのものが使われていますね。
この「市松模様」も、元々は演劇の世界から生まれた言葉なのです。

江戸時代中期・徳川吉宗の時代、
江戸中村座で人気を博した佐野川市松という歌舞伎役者が
舞台で格子模様の袴をはいていたことから
巷で石疊(霰(あられ))柄の着物が大人気に。
その後「市松模様」が一般的な言葉として広まり、
現在まで使われているのです。

また、日本人形の代表的存在である「市松人形」も
佐野川市松に似せて作られた人形が起源と言われています。
数年前には、市松人形の髪が伸びる
なんてオカルトホラーが話題になったこともありましたが
実際、夜中に見る市松人形はちょっと不気味だったりしますよね。
でも、現実に髪が伸びるなんてことは滅多にないと思いますので
安心して女の子の生誕祝いなどに贈ってあげてくださいね。
髪が伸びるなんてないと思いますよ。きっと・・・

●市松人形

「市松模様」奥付

  • Posted : 2008年5月26日 19:30
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