「色物」(いろもの)
現在、芸能の世界で「色物」といえば
コメディアンの中の、さらに独特な人のことを指していますよね。
実は元をたどっていくと、「寄席」(よせ)から生まれた言葉で
なんと元々は「寄席」そのものが「色物席」という名称だったそうです。
「色物席」の出し物が落語中心になっていったとき「寄席」と名前が変わり
落語以外の、漫才や手品(奇術)、また音楽・紙切り芸などの出し物を指して
「色物」と呼ばれるようになったのです。
つまり「落語に色を添える」という意味に変わっていったのですね。
それが現在、ジャンル分けできない芸人という意味合いから、
幅広く使われるようになったのでしょうね。