「のべつ幕無し」(のべつまくなし)
休む間もなく物事が進むことを表し、
「のべつ幕なしに喋る」などと使われるこの言葉。
「のべつ」は、絶え間なくひっきりなしに、といった意味の副詞で、
「幕なし」は、芝居で幕を引かず休みなく演じ続けることを表します。
つまり、同じような意味の言葉を重ね、強調した例え言葉というわけです。
「のべつ幕なし」と2つの言葉がくっついても同じ意味で、
幕間のない長丁場の芝居を指し、ここから転じて、
何事においてもひっきりなしに続く様を表す言葉となりました。
文字にするとわかりやすいですが、
「のべつくまなし」という誤った使い方もけっこう耳にしますので
皆さんも注意してくださいね。