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「幕間・幕の内」
(まくあい・まくのうち)





「幕」は、もちろん舞台で上下する幕のことですが、
この用語の場合は、
「一幕・二幕」と場面を指す用語としての意味あいで使われます。

「幕間」を「まくま」と読むのは誤読で、正確には「まくあい」。
意味は文字通り「幕と幕の間」で、休憩中や転換中のことを指します。
「幕の内」も同じ意味ですが、それ以外にも、
舞台の幕より内側、劇場の表側に対する楽屋などを表す場合にも使います。

幕の内と言えば、「幕の内弁当」が思い浮かびますね。
現在は総菜の豊富な弁当という解釈が一般的な幕の内弁当も、
元々は江戸の頃、芝居の幕間・幕の内に食べる弁当から生まれた言葉です。
それもお客様ではなく、主に役者が素早く手軽に食べられるためのもので、
そのため、おかずは小さいものを数多く、
ご飯は俵型の一口サイズおにぎりになったのでは、と言われています。

現在は、幕の内弁当と言っても
実際におにぎりが詰められていることはほとんどありませんね。
しかし、ご飯が型押しされて俵型になっているのはこの名残で、
古来の幕の内弁当に似せるために行われているのです。


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