宝塚歌劇団に入団するには？
日本最大の女性だけの劇団・宝塚歌劇団。
その宝塚歌劇団に入団し、舞台に立つためには、
定員約40〜50名、倍率が毎年ニュースになるほど入学が難関な
宝塚音楽学校に合格しなければなりません。
音楽学校の受験科目は、面接・声楽・バレエで、1次・2次試験があります。
受験資格があるのは、女性で中学校を卒業した人から高校を卒業した人まで。
ですから、中卒で受験する人にはチャンスが幾度かありますが、
高卒で受験する人にとっては1回限りの機会となります。
また、2003年から高校卒業未満の入学者は、
高校卒業資格を修得できるようになりましたので、
中学卒業の人でも受験しやすくなったかもしれません。
さらに、2009年には初めて入試方法が大きく変更されました。
これまでは、受験前にかなりの準備や練習が必要でしたが、
改定後は素質や将来性重視の試験に変更されており、
受験のハードルが大きく下げられています。
試験の日程から入学までの日程を見てみると、
例えば2006年の場合、願書受付は1月10日〜2月6日。
試験は3月20日から始まり、運命の合格発表は3月30日。
未来のタカラジェンヌへの資格を勝ち取ることができたのは47名で、競争率は約20.5倍でした。
そして音楽学校の入学式が4月18日に行われ、
新入生のほか保護者や宝塚歌劇団関係者などが出席しました。
式では、宝塚歌劇団を代表して月組組長の夏河ゆらが激励を送り、
入学試験でトップだった生徒が総代として答辞を述べています。
こうして宝塚の第94期生となった2006年の新入生は、
宝塚音楽学校で2年間みっちり学んだ後、
2008年3月1日の午前中に卒業式、同日午後に歌劇団の入団式が行われ、
晴れてタカラジェンヌの一員となりました。
そして、3月21日から公演が行われた「ME AND MY GIRL」で初舞台を踏んでいます。