「PA」
演劇やミュージカルだけでなく、音楽のコンサート、イベント等の
ライブにおける「PA」とは「Public Address」(パブリック・アドレス)、
日本語に訳すと「公衆伝達」のことで、
簡単に言うと拡声装置、つまり音響やそのスタッフを意味する言葉です。
劇場やコンサート会場に行くと、
客席の中央か後方に、レバーなどが並んだ大きな機械がありますよね。
あの機械がPA機器で、それを操作しているのがPA(音響)スタッフです。
スタッフの人を指して「PA」と言う場合は、
基本的に音響オペレータや音響エンジニアのことで、
音響プランナーや演出家、舞台監督などが企図した音を
舞台音響として実現するための一切がPAの仕事になります。
演劇やミュージカルにおけるPAは、
劇伴(劇中音楽)や効果音、俳優のマイクが主に扱う音で、
1人か2人でPAを担当していることがほとんどです。
しかし、バンドやオーケストラが生で入る大規模な公演の場合は、
PAの仕事も格段に増えるため、音と台詞で分担するなど、
複数のPAさんで分業していることもあります。
ですからPAは、劇場や会場ごとに効果的な音の跳ね返りや音質、
音量などを理解し実行するという、音に対する高い能力が必要になります。
また機器のセッティングのために電気的な知識も必要ですし、
本番中に起こりえるトラブルに即座に対応できる能力も重要です。
一口に「PA」と言いますが、実際にはこのように様々な仕事があります。
PAになるには、専門学校に行くのが確実だと思いますが、
実際に現場でアルバイトをしたり、アシスタントについたりしながら経験を積み、
そのままプロになるケースも多い職業です。
■舞台制作 | 音響
■舞台制作ガイドブック
●音響スタッフ | リクルート進学ネット
●PA・レコーディングの仕事 | リクルート進学ネット
●基礎が身に付くPAの教科書 PA入門 | ●現場で役立つPAが基礎からわかる本 |