シアターリーグ > 演劇用語 >

「プロンプター」(prompter)






お芝居の世界で、万が一、出演者が台詞を忘れてしまったときに、
お客様から見えない場所で、
その出演者に台詞を伝える役目の人を「プロンプター」と呼びます。
ただし、この「プロンプター」は必ずしもいるわけではありません。
現在ではほとんどの芝居で存在していないと思われますが、
歴史ある用語ですのでお伝えします。

元々はイギリスの演劇界から生まれた言葉で、
舞台上手(お客様から見て右側)に
「プロンプター」が居ることが決まりだったそうです。
そこから、上手を「プロンプト・サイド」と呼ぶようになりました。
ちなみに、下手は「オポジット・プロンプト・サイド」と呼びます。

アメリカでは、操作盤(緞帳などの昇降スイッチがあるところ)が、
下手にある劇場が多く、そこに「プロンプター」を配置した関係で、
イギリスとは逆に、下手を「プロンプト・サイド」、
上手を「オポジット・プロンプト・サイド」と呼びます。

俳優は、この「プロンプター」が居ることにより、
精神的な安心感をもって舞台に立てるのですね。
でも、頼りにばかりしていると・・・


演劇・舞台用語は「お芝居めるまがシアターリーグ」で毎週配信中!
Powered by まぐまぐ / RSS




演劇用語 home

芝居・演劇・俳優