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「欄間」(らんま)





元々は日本家屋の建築用語で、
天井と鴨居の間の隙間(開口部)を指す言葉です。
和室に、格子や彫り物の欄間があるお宅も多いのではないでしょうか?

「欄」は「てすり・おり・かこい」等の意味を持つ言葉で、
空欄・欄外などの用語で解るように「囲われた部分」という意味を持ちます。
「欄間」は建築的には重要な部分ではなかったものですが、
通風・空気調整や採光という生活のための要素以外にも、
人目に付くため、芸術的な飾り細工などが発展していき、
日本建築の芸術を代表するとまで言われるようになっています。

この「欄間」は、演劇の世界においても大道具で同じ使われ方をしています。
舞台上でも実際の家屋同様、お客様の目につきやすい部分ですので、
その家庭の雰囲気、趣味嗜好などを表現する大道具にもなり、
対になる「つま」とは違い、とても気を使う部分です。
特にセットの顔ともいえる「大欄間」と呼ばれる物になると・・・

普段何気なく観ている大道具も、
お客様に印象などを与える面で大きな意味を持っていることが多いものです。
劇場にお越しの際は、芝居の舞台セットにも注目してみると、
観劇もっと面白くなるかもしれませんよ。


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