特別出演・友情出演

「特別出演」(とくべつしゅつえん)
「友情出演」(ゆうじょうしゅつえん)

まず簡単にご説明すると、
「特別出演」とは、格上の俳優に脇役ながら出演してもらうこと、
「友情出演」とは、格安のギャラで役にとらわれず出演してもらうことを指します。

キャリアを積んだベテラン俳優や、
格の高い人気俳優は主役級の役をもらいますし、それに伴ってギャラも上がります。
しかし時には、役不足の端役ではあるものの、
物語において重要な役を、主役級の俳優に演じてもらいたい時もあります。
そんな時に使われるのが「特別出演」です。

特別出演のギャラは通常と同じ程度のことが多く、
出演料絡みで「特別出演」が付けられることはあまりありません。
特別出演の冠は、役者・事務所・スポンサーなどに配慮して用いられることがほとんどです。

「すいません。出番はこれだけなんですが、
どうしても○○さんに演じてもらいたいのですが。」
「えぇ! これだけの出番のために時間取れないよ。」
「そこを何とか。キャストロールの最後に特別出演ということで名前を付けますので。」
なんて制作会社と大物俳優のやりとりが聞こえてきませんか?


一方の「友情出演」は、
俳優やスタッフの個人的な付き合いや、
同事務所内での応援(ジャニーズでよくありますね)などで出演することです。
ギャラはたいてい破格の安さで、時にはゼロの場合も。
ですから、若手の俳優が自ら売り込み、
格安で出演した場合に「友情出演」が用いられることもあります。

どちらにしても重要なのは、
作品のスタッフロールやキャスト表(出演者・スタッフ紹介)です。
一番最初には当然主役が記されますので、
最後に持ってくる(留筆)のが一般的な礼儀となります。
これはより目立たせるための処置で、特に大物俳優の場合は必須です。
ほとんどの映画やドラマでは、「特別出演」という名目がついていなくても、
大物俳優は一番最後に記されていることが多いですよね。

「特別出演・友情出演」奥付

  • Posted : 2009年3月12日 16:55
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