2005/2/23

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.131               http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5035 めろんぱん:147 melma:69
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今年も5月〜上演される「ラ・マンチャの男
2/21には、制作発表が行われました。

ラ・マンチャの男」は1969年初演のミュージカルで、
松本幸四郎は既に同作1,015回で主演。
これは同一主演者によるミュージカルの日本記録となっており、
今年の上演で、さらにその記録を伸ばすことになります。

ちなみに、ストレートプレーを含めた
演劇界全体の同一主演者の上演回数記録は
1961年初演の森光子主演「放浪記」で、これまで1,731回の上演を記録。
3月〜は、芸術座の最終公演をはじめ、
博多座、富山オーバードホールで上演が予定されており、
上演回数は1,795回に達します。

一方、松本幸四郎は
1965年初演の「王様と私」でミュージカルデビューを果たしており
今年6月の千秋楽で、ミュージカル作品出演2,000回も達成するそうです。
本来歌舞伎俳優の松本幸四郎。
こんなにミュージカルに出演するだけでも大変なことですよね。

ラ・マンチャの男」は
5/1〜28に名鉄ホール、6/4〜29に帝国劇場で上演されます。
今回も、松たか子がアルドンサ役で共演します。


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              ニュース&コラム
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ミュージカル 「十戒」開幕
フランス製スペクタルミュージカル

第28回日本アカデミー賞発表
「半落ち」が最優秀作品賞

第55回ベルリン国際映画祭結果発表
今年は日本人関連に受賞はありませんでした

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劇団四季「アイーダ」千秋楽

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小雪初の月9登場

第16回テアトロ新人戯曲賞
山田裕幸「トリガー」が受賞

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■「マシ−ン日記」(松尾スズキ
再々演まで行われている、松尾スズキの名作。
町工場で暮らす男女のグロテスクな日常を描く物語。
漫才コンビの悲喜劇を描く「悪霊」同時収録。

■「ばら色の人生」(鷺沢萠)
2004年、35才の若さで他界した、鷺沢萠の全戯曲集。
表題作の他、「ビューティフル・ネーム」「ウェルカム・ホーム! 」収録。


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            今週の舞台・演劇用語
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「蹴込み」(けこみ)

階段で一段一段登っているとき、つま先が当たる段差の部分、
玄関では、垂直で高さ数センチの立ち上がり部分を「蹴込み」と言います。
わかりづらいでしょうか?
劇場で言えば二重舞台の前側面、縁の下に当たる部分のことです。

語源は「足や汚れが入らないように」「建築上の補強」という意味の、
「建築の世界」から生まれた用語です。
形は違えども、同じ「建築」を生業とする大道具の世界においても、
同様の意味で使われだしたのですね。

この「蹴込み」、舞台上においては
色を塗り重厚な材質に見せかけた「薄いベニヤ板」といった場合が多く、
お客様の目には岩・コンクリート・重厚な板と見えても、
近付いてみると実際は「描かれたベニヤ板」。
材質感を出すために、発泡スチロールが使われることもあります。

移動式の家屋セットの縁の下部分などは、特に気を使います。
床面との間に隙間がなくては移動の時擦れてしまうし、
逆に隙間がありすぎると見た目も悪く、裏の明かりが漏れてしまいます。
演劇界の「蹴込み」は、建築界の「補強」という意味より、
「見た目」「軽さ」などが重要視されるのですね。

しかし、それ故に事故が起こることも・・・
「蹴込み」を本当に「蹴り込んで」しまう俳優がいるのです。
石に見えてた縁の下に足先が「ズボッ!」(笑)

他にも建築の世界から生まれた言葉は大道具の世界に沢山あります。
また興味深いものがありましたらお伝えしますね。
次回は「楽屋落ち」という用語をお伝えする予定です。

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あとがき

物騒な世の中になったと言われる昨今ですが
最近は毎日のように有名人の事件・犯罪を見かける感じがします。

中でも、あびる優のテレビでのトークが大きな話題を呼んでいますが、
不思議なのはそのマスコミ報道。
なぜかほとんどが匿名女性タレントになっています。

少年法では、未成年について
事件の加害者であることを特定できる報道を禁じています。
が、それは少年を事件から立ち直らせるのが目的のはずで、
今回のようにテレビで本人が話したことを、なぜ匿名で報じるのでしょう?
しかも、放送後には「小学生時代のこと」と、
所属事務所はコメントしていますから、ますます不思議に思います。

これが、逮捕や起訴といった、
時効が成立していない犯罪であることが判明したのなら
匿名報道するべきなのかもしれませんが、
今は、テレビであびる優がこんなことを言っていた、というだけですよね。

バラエティであびる優が言っていたことは本当で、
事務所が出したコメントは嘘、というのが
ほとんどのマスコミ見解なのでしょうか。
事実はどうあれ、勝手に犯罪者と決めつけてる感じがしてしまいます。

一方で、パチンコ屋で喫煙していた
高校生のダルビッシュ有は実名報道されていますよね。
ダルビッシュ有は、違法行為が明確になっていますが、
加害したわけではないので、実名報道で構わないということなのでしょうか。
やっぱり、少年犯罪の実名・匿名報道は不思議な感じがしてしまいます。

                                kantaro
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