2005/3/2

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.132               http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5015 めろんぱん:147 melma:68
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今日は遠山の金さんの日。
1840年の今日、遠山の金さんこと遠山左衛門尉景元(遠山金四郎)が
北町奉行に任命されました。

大岡越前と並び、名奉行として有名な遠山の金さん。
共に勧善懲悪のテレビドラマとしても有名ですね。
金さんこと遠山景元が、永く名奉行と言い伝えられているのは
当時、庶民の娯楽だった歌舞伎を守ったことに由来しているようです。

江戸末期、水野忠邦が贅沢や風俗を取り締まる天保の改革を行いました。
これは娯楽的要素の強いものを締め出す改革で、
当時、庶民の娯楽として人気のあった歌舞伎も禁止しようと
江戸の中心部から芝居小屋を追放しました。

が、遠山景元の尽力で、小屋は浅草猿若町へ移転と、
比較的穏便に済んだと言われています。
このことに感謝した歌舞伎関係者が、
遠山を賞賛する意味で遠山の金さんものを数多く上演。
現在まで続く定番の物語となったようです。

遊郭が吉原に集められたのと同様、浅草猿若町に集められた芝居小屋ですが、
歌舞伎の江戸三座(中村座・市村座・森田座)以外にも、
人形浄瑠璃の芝居小屋が移転してきて、賑やかな芝居の街となりました。
猿若町は、明治初期の1872年に守田座が新富町へ移転、
三座制が終焉を迎えるまで、芝居の中心地として栄えました。

猿若町は、現在の台東区浅草6丁目。
浅草寺から、言問通りを挟んで斜め向かい側の辺りです。
跡地に当時の名残はなくなっていますが、
周囲の雰囲気は当時を偲ばせるものがあるような気がします。

最後に、近年遠山の金さんを演じた俳優を挙げておきます。
皆さんどれだけ思い浮かべられますか?
片岡千恵蔵 / 夏目俊二 / 市川新之助 / 中村梅之助 / 市川段四郎
橋幸夫 / 杉良太郎 / 高橋英樹 / 松方弘樹 / 西郷輝彦 / 里見浩太朗


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              演劇ニュース&コラム
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            今週の舞台・演劇用語
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「楽屋落ち」(がくやおち)

身内の人間だけに理解ができる冗談や洒落を指すこの言葉、
一般的にも使われているのではないでしょうか。
特にお笑いの世界では、お客様が知りようもない人の物まねをしたり、
裏側をばらしたりというネタはよくありますよね。

江戸時代の歌舞伎の台詞にも、この「楽屋落ち」が存在しています。
普段、悪役を得意とする俳優が一般的な役を演じ、
「お前、悪い奴だなぁ」と言うと
「お前に言われたくない」的な台詞を返す、というものです。

では語源は?というと、落語の世界から生まれた言葉のようです。
高座でゴシップをネタとした話のジャンルを、
「一部の人には解らない」ということでこう呼んだのですね。

こう書いていると「楽屋落ち」とは
常連やコアなファンだけを対象にしたものに感じられるかもしれませんが、
元々、あくまで多くのお客様を楽しませるために生まれたものです。
ただ、その境界線は難しく
自己満足や自分本位に感じさせてしまう可能性も多々秘めています。

日常生活の「楽屋落ち」(身内ネタ)でも同様ですよね。
笑わせようと思って言った言葉が、かえって逆効果を生んでしまった・・・
なんて経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
普段以上に、場の空気を読むことが重要になってきますよね。

次回は「屋号」という歌舞伎での用語をお伝えする予定です。

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あとがき

昨年のDVDレコーダー市場概況が発表され、
出荷台数で前年比109.8%増の403万台と大きく売上げを伸ばしたそうです。
思えば、アテネ五輪の前には、
大画面テレビとDVDレコーダーが大々的に宣伝されていましたね。

携帯電話・パソコン・デジカメと一般家庭に普及してきて、
次はDVDレコーダーという感じでしょうか。
現在の家庭普及率は14%程のようですが、
来年のサッカーW杯で、また一気に普及が進むような気がします。

映像はDVDで定着していきそうですが、音の面ではどうでしょうか。
最近はipodでmp3のように、持ち歩く時は無形の状態が普及してきましたが
MDは今後どうなっていくと思いますか?

最近あたしも、車や別室用に音をコピーするときはCDになりましたが、
カセットテープの時代が終わってしばらくは、MDという感じでしたよね。
車で扱うにはCDよりはMDの方が便利なんですが
数年後にはLDの運命になっていないかと、ちょっと不安な最近です。

MDは扱いも楽ですし、収納も場所を取らずに良いのですが
この中途半端な普及状況を見ると
物には質感が大事なのかなぁ、ということを思ったりします。
むかしむかし、レコードがCDに変わったときも
ジャケットはちゃちに感じましたし、
物としての価値が落ちたような気がしました。
もちろん今ではCDサイズにも慣れましたが、
物の質感という面で、CDサイズが小ささの限度なのかなぁという気がします。
特に、ソフトを購入することを考えるとその感は強いような。
CDシングルが通常のCDサイズになってきたのも、
PC対応という面以外に、そういう側面もあったのではないでしょうか。

なんて思っているのはあたしだけでしょうか?
若い方には「もっと小さい方がいい」という意見が多いような気も・・・

                               kantaro
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