2005/3/30

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.136                http://www.moon-light.ne.jp/
      発行部数 まぐまぐ:5135 めろんぱん:151 melma:67
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今日は「マフィア」の語源になったと言われる
「シチリアの晩鐘事件(晩祷事件)」が起こった日です。

シチリア島(シシリー島・イタリア半島南西端にある地中海の島)は
現在イタリア領ですが、昔から領土争いの絶えない島で
13世紀頃は、フランス領・アンジュー王家圧政の元にありました。

1282年の今日、アンジュー王家の兵が
女性に手を出そうとしたことに反発した島民が兵隊を殺害、
さらにその場にいた島民も揃って暴動を起こしました。
その時、晩祷を告げる晩鐘が鳴ったことから

この事件は「シチリアの晩鐘事件」と呼ばれています。
この暴動は全島に拡大。この叛乱の合い言葉が
「Morte alla Francia Italia anela」
(全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び)というものでした。
この合い言葉の各単語の頭文字を並べると「MAFIA」となることから
「マフィア(Mafia)」の語源になったと言われています。

日本ではあまり有名ではないこの事件ですが、
これを題材に1855年にはヴェルディ作曲で歌劇化され
パリのオペラ座で上演されています。
おおよそ「オペラ座の怪人」で設定されている時代のことですね。


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              ニュース&コラム
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「プロデューサーズ」主演に彩輝直・井ノ原快彦・長野博
ブロードウェイミュージカル

■「プロデューサーズ」作品詳細
7月には来日公演も

「ロード・オブ・ザ・リング」ミュージカル化
2006年カナダにて

「電車男」朗読劇をネット配信
3/12〜新宿・シアターアプルで上演

芸術座閉館
3/27「放浪記」千秋楽

日比谷・銀座の宿泊
日比谷界隈の宿泊施設をまとめてみました

Bunkamuraが登録会員チケット販売
シアターコクーンなどの先行予約が可能に

■「カンパニー」作品詳細
スティーブン・ソンドハイムのミュージカル

■第18回プレゼント当選者発表
たくさんのご応募ありがとうございました


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■「SHIROH」(中島かずき)
上川隆也×中川晃教、新感線×東宝がタッグを組んだロックミュージカル。
江守徹ミュージカル初挑戦、大塚ちひろ新感線初登場、
作詞デーモン小暮、オーケストラにルーク篁参加なども話題。

■「ヒネミ」(宮沢章夫)
「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」でシティボーイズ、
竹中直人等と活動していた宮沢章夫の、第37回岸田國士戯曲賞受賞作。


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            今週の舞台・演劇用語
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「面・奥」(つら・おく)

舞台の左右を上・下(かみ・しも)と呼ぶのに対して、
前後を舞台面(ぶたいっつら)、舞台奥(ぶたいおく)と呼びます。
通称「面・奥」となるわけです。

この「上下・面奥」は感覚的に体に入るのに時間がかかり、
ベテラン俳優でさえ、時たま間違えてしまうことがあります。
なぜかというと、
他に「前後左右」という普段使っている言葉も入り交じって、
ちょっと複雑に使われるからです。

演出家に「一歩上へ」と言われたら、体の向きに関わらず上手へ一歩。
「一歩奥へ」と言われたら、同じく体の向きに関わらず奥へ一歩。
しかし「一歩前へ」と言われた場合は
その時の体の向きに対して、一歩前へ動かなければなりません。

お解りでしょうか?
前後左右は体の向きに対して使われ、
上下面奥は舞台の向きに対して使われるのです。
「上手に三尺行って前に一歩、ちょい右へ」
「舞台奥に向かって45度下手に向いてキューが出たら後ろに三歩下がって」
なんて演出家に言われ、頭を使わずに体が動くのは
よほどのベテランか、感覚が優れている俳優だけなのです。

次週は「二日目芝居」という用語を、
またまた独断と偏見でお伝えする予定です。

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あとがき

ニッポン放送がlivedoor傘下になった場合、
番組を降りるというタレントが続出しているようですね。
江本孟紀、中島みゆき、タモリなどに続き
戯曲家の倉本聰、市川森一までもそのような報道がなされています。

彼等の発言内容を見ていると、なんだかなぁと思ってしまいます。
これまでの番組ができなくなるので降板するとか、
現場のスタッフが辞めてしまうなら自分も辞める、というのであれば
少しは理解できるような気もするのですが、
この方々は経営者と番組を作っていたのでしょうか。
「ニッポン放送はリスナーを大事にする」と言っていますが
前出の出演者の方々は、リスナーより経営者の方が大事なんですね。

しかし、パーソナリティを売りにしている出演者は、
出演するも降板するも個人の自由なのでしょうが、
ニッポン放送の社員からまで、裁判に負けた後
「livedoorの下ではやっていけない」「相当数が退職する」
などの発言が噴出しているのには驚きます。

本当にリスナーを大切にしていて、現在の番組に誇りを持っているのならば
経営陣が代わっても「局の体質や番組は変わらないよう努める」という声が
少しは出てくるものではないでしょうか。
livedoor傘下になって「自分が理想とするジャーナリズムが実践できない」
等と言って辞めるというなら話はわかりますが、
「フジ産経グループに残りたい」「livedoorには報道の何たるかが云々」
と、あまりに感情的な批判と希望ばかり。
まあ、ラジオ局で働きたい人はたくさんいますから、
辞めたい人は辞めればいいだけだと思いますが
やっぱり、リスナー不在の感は否めない気がしてしまいます。
フジ産経は、livedoorやホリエモンのことを
ジャーナリズムや報道についての姿勢の点で批判していますが

フジ産経は、朝日やTBSを始めとする左傾しがちなメディアに対する
アンチテーゼの役割以外、報道に期待している人は少ない気がします。
以前フジテレビが「おもしろくなければテレビじゃない」という
キャッチコピーを謳っていたように
数字を取ること、大衆が興味のあることを伝えるという姿勢は
livedoorの言っていることと大差ないような気もするのですが。
                               kantaro
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