2005/4/6

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.137                http://www.moon-light.ne.jp/
         発行部数 まぐまぐ:5257 めろんぱん:151 melma:67
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1964年の今日は、
人形劇「ひょっこりひょうたん島」の放送がNHKで始まった日です。

今でも高い人気を誇る「ひょっこりひょうたん島」
井上ひさしと山本護久の原作で
1964年の今日〜1969/4/4まで、平日の夕方に毎日放送、
放送回数は1,242回という長寿番組でした。

1969年の放送終了後も、番組の再開を望む声が大きかったのですが
NHKには番組のテープがほとんど保存されておらず
再放送はもちろん、続編の作成も困難な状況だったようです。

しかし、放送当時中学生程度だった視聴者の伊藤悟という方が
繊細な視聴メモを取ったり、音声をテープに録音したりしており
それらの資料を参考に、1991/4/26〜5/12
22年ぶりに復刻版ひょっこりひょうたん島が17話放送されました。
今ではテレビのフィルムは保存されるのが当然ですが
当時はそういうことはなかったのでしょうか?
ファンにとっても、NHKにとっても伊藤悟様々ですね。

この人形劇の人形製作&操作を担当していたのは劇団・ひとみ座。
ひとみ座は1948年に創設された老舗の劇団で、
現在も川崎を拠点に東京などで公演を行っています。

また、泉麻人の監修でひょうたん島を始めとした
NHK往年の名番組がDVD化され昨冬発売されています。
1950年〜1970年代の作品が収められていますので
子供だけではなく、今大人の方々にとっても懐かしい物ではないでしょうか。



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「二日目芝居」(ふつかめしばい)

お客様に喜んでいただけるか?
公演関係者は常にその事で頭が一杯なのですが、舞台は生もの。
どんなに素晴らしい作品でも、やはりムラはあるものです。
ほとんどのお客様は1作品1回しか見ませんので
このムラに気づくことはまずありませんが、関係者は肌で感じるもの。
「どうもいつもと違う」「空回りしている」
このようにムラが悪い方へ働いてしまった公演を「二日目芝居」と呼びます。

稽古に稽古を重ね、やっとお披露目できる初日の公演は、
完成度はともかく、俳優の必死さも手伝い意外と好評な場合が多いものです。
ところが翌日(二日目)になると
初日の緊張感から解放され、ホッとしてしまっている俳優や、
初日の観客の反応を追い求めて芝居をしてしまう俳優など、
少々気が抜けたり、引き締まってない公演になってしまう場合があります。
ここから「二日目芝居」という言葉は生まれたのでしょうね。

俳優は、初日の自分が思い描いたものと少し違った演技で好評を得ると
つい観客の反応をうかがいたくなってしまいがちです。
しかし、これは舞台のトータルバランスを崩す要因ともなりますし、
俳優としてはいけない行為だと言われています。
俳優は、稽古で積み重ねてきた「役」で舞台に「存在する」ことが
大切なのですが、その感覚を会得するのは難しいことでもあります。

皆様も経験がありませんか?
ふと口に出た冗談が意外とうけて、
よしそれと違う機会に使ってみたら、シ〜ン・・・なんてこと。
これも「二日目芝居」です。
なぜうけたのか、どういう雰囲気や流れだったのかを探求せずに、
うけたことだけを追い求めると「二日目芝居」になるのですね(怖)

また、昼公演(マチネ)と夜公演(ソワレ)の客層の違いも・・・
次回はこの「マチネ・ソワレ」と、その違いについて書かせていただきます。

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あとがき

1日のテレ朝系「朝まで生テレビ・ホリエモン現象と日本社会」を見ました。
番組自体は、たいしておもしろいものではなかったのですが
1カ所とても気になる部分があったので、ちょっとつっこみを。

パネリストに、オープンソースプログラマーで元オンザエッジ役員、
つまりホリエモンと昔一緒に働いていた小飼弾という人が出ていて、
自らが作成するオープンソースを例に挙げながら
「情報は受け手側責任」という論を繰り広げていました。
すると、他のパネリストからは失笑・批判の嵐。
2ちゃんねると既存のマスコミを例に出し、
ネットは嘘の情報だらけで責任の所在が不明でいかん、
情報を発信する側に重大な責任があるのは当然、という雰囲気でした。

けれど、今では2ちゃんねるへの犯罪予告の書き込みで逮捕者が出たり
先の電車男の時には匿名で書き込んだ人への著作権が問題になったり、
例え無記名の書き込みであっても、責任があるのは当然になっています。
逆にテレ朝系の新聞では、根拠薄弱な事を記事にしておいて
追求されても根拠を提示しない、ということが多々ありますよね。
情報発信側に責任があると言うのであれば
先のNHKとの問題など、まず根拠をきちんと示すことが不可避なはず。
NHK側が正しいのか、朝日側が正しいのか、
正に、情報の受け手側が判断を迫られる事態になっているように思えます。

情報を発信する側に責任があるのは当然ですが、
受け手側も、その情報をどう咀嚼するかは自己責任というのも、
これまた当然のことのような気がします。
結局この件は、朝日系のテレビ局が社外の人間を使い、
自分たちマスコミや朝日は情報を発信するにあたって責任を負っている
と喧伝、もしくは情報操作しているように見えてしまいました。

                               kantaro
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