2005/10/19

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 
Vol.165              http://www.moon-light.ne.jp/
       発行部数 まぐまぐ:4369 めろんぱん:146 melma:76
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今日はバーゲンの日。
1895年の今日、東京の大丸呉服店が冬物の大売出しを開催
これが日本初のバーゲンと言われています。

一昨日は、プロ野球パ・リーグでロッテが優勝。
お膝元の幕張を中心に、スーパーなどでバーゲンが行われているようですね。

しかし、驚きなのが楽天市場の「パ・リーグ優勝おめでとうセール
プロ野球の優勝に託けたバーゲンはよく見かけますが、
楽天がロッテ優勝で実施するのは、ちょっと違和感があるような。
買う方にすると、安くなるのは嬉しいですが、少々複雑な感じですよね。
バーゲン情報



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              ニュース&コラム
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米倉涼子「黒革の手帖」で初舞台
人気ドラマの舞台化

「ドリームボーイズ」帝劇で上演
主役はジャニーズのKAT-TUN&関ジャニ8

第53回菊池寛賞
演劇関連では蜷川幸雄が受賞

東宝ミュージカルアカデミー
東宝がミュージカルの研究所を開設

デジタルシネマ実験開始
映画もフィルムからデジタルの時代になるのでしょうか

三越と松竹が業務提携
松竹歌舞伎・三越劇場を中心に

ローソンと楽天、ポイント相互交換
共にTSUTAYAとポイント提携しています

演劇チケット情報
10/13〜19発売分


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             シナリオ Pick Up!
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シナリオリーグ」に掲載されているシナリオから毎週PickUp!

■「だるまさんがころんだ」(坂手洋二)
子供の遊び「だるまさんがころんだ」を軸に、
地雷に関するシーンを挿入.戦争の悲惨さ・背後の政治的陰謀を炙り出す。
2004年演劇賞を多数受賞した名作。



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            今週の舞台・演劇用語
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「インプロ」(Impro)

インプロは「インプロビゼーション」(improvisation)の略で、
先週ご紹介した「エチュード」(etude)と同様、
「即興」という意味の演劇用語です。

場面や人物設定に合わせて即興で演じるエチュードに対し、
台本や打ち合わせが全くなく、
その瞬間に起こったことを受け入れ合いながら演じられていくのがインプロ。
この「受け入れ合う」というところがインプロの特徴で、
相手が発した言葉や身振り・イメージを全て受け入れ、
さらにそれを膨らませて物語を創っていくのです。

即興ということもあり、確実性に欠ける点や、
コント的な要素が強くなるといった点で軽視されていた時代もありますが、
近年再び、目の前で物語が創られていく面白さや、
お客様参加型の芝居など、現代演劇にない様々な要素が支持されています。
最近は「インプロ」そのものを観せる公演も行われていますし、
現在では世界大会が開かれるほどの分野に確立されており、
日本でも2003年に「東京インプロフェスティバル」が開催されています。

「即興劇」と言うと、芝居の練習もせずに、と思われるかもしれませんが、
インプロの出演者達は本番での様々なコンディションを高めるため、
想像力やボキャブラリーを鍛錬する、
ゲーム性に富んだ稽古を日々重ねています。
「即興」で演じるということは、
台本がある芝居よりも難しい面があるのではないでしょうか。

さて次回は「ホリゾント幕」という用語をお届けします。

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取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!



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あとがき 〜演劇用語より〜

即興で演じるということはつまり、日常生活そのものだと思います。
日常生活に台本はないですものね。
私達はその日常生活を充実したものにするために、
普段、知識を増やそうとしたり、心身を健康に保とうと努力しますよね。
また、対人関係を平和的にしようと。

インプロの練習方法は300を越えてあるそうですが、
ほとんどがこの「対人関係」を円滑に進めるためのものです。
最近の新聞で「人の話を聞けない・理解できない人が多い」と読みました。
元来インプロは芝居の稽古俳優の鍛錬などで用いられていましたが、
その練習方法が、特に接客や販売スタッフに有効と見られ、
サラリーマンや一般の人むけのセミナーなどでも活用されています。
このインプロを学ぶことで他人に興味を持ち、理解力が増すのなら、
是非、学校などでも積極的に取り入れて欲しいと思います。

ただ、演劇においてはこの「他人を理解できない人」の存在は必要かと。
日常、全員が他人を理解できる人というのはあり得ないわけで、
出演者全員が感情解放できていたら、
それは「非日常」なのではないでしょうか。

つまりインプロ演劇は「非日常」なわけですが、
演劇界において「非日常」は「あり」ですので・・・
と、ややこしいですが
この辺がインプロ演劇を観る面白さなのではと感じました。

                          演劇用語担当 岡本
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