2006/3/15

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　　　　　　　　　お芝居めるまが「シアターリーグ」　　
Vol.186 　　　　　　　　　　　　　　　http://www.moon-light.ne.jp/
　　　　　　発行部数　まぐまぐ：4000　めろんぱん：149　melma：87
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1946年の今日は、
歌舞伎俳優・12代片岡仁左衛門一家5人が、同居人に殺害された日です。

この事件は、12代片岡仁左衛門の家に、座付き作家として住み込んでいた男が
仁左衛門、妻で元女優の登志子、2歳の三男、女中2人を撲殺したもの。

殺害を犯した男は、
日頃から1日2食しか食事を与えられなかったことを恨みに思っており、
自らが書いた原稿を仁左衛門に叱責されたことが、
直接の犯行の引き金になった、と伝えられています。

こんな悲惨な事件の被害者となってしまった片岡仁左衛門ですが
その名称は今も受け継がれており、当代は15代。
13代の仁左衛門は人間国宝にも選ばれています。



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　　　　　　　　　　　　　ニュース＆コラム
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■55歳以上劇団、オーディション開始
蜷川幸雄が主宰する「さいたまゴールド・シアター」

■第14回スポニチ文化芸術大賞
グランプリにイッセー尾形

■プロデューサーズ映画化
史上最多の12部門でトニー賞を受賞したミュージカル

■劇団ブサイコロジカル。「ランニングマンと小劇場マラソン」をネット配信
劇団による劇場紹介のショートムービー

■硫黄島からの手紙
渡辺謙など5人の日本人俳優出演のハリウッド映画

■e+とセブンイレブンが提携
ぴあはセブンイレブンと提携解消

■演劇チケット情報
3/10〜16発売分

■映画チケット情報
映画前売り割引チケット


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　　　　　　　　　　　　　今週の舞台・演劇用語
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「カットイン・カットアウト」(cut-in/cut-out)

先週「フェードイン・フェードアウト」をご紹介しましたが、
徐々に消えたり入ってきたりするそれとは逆に、
いきなり消えたり入ってきたりすること、
主に映像で、ある場面に別の場面を挿入したり、急に消したりすることを
「カットイン・カットアウト」と言います。

映像を撮影するとき、
監督の「カット！」の声で撮影が終わるのは有名ですよね。
そもそも、この「カット」は「切る」という意味の英語「cut」
辞書をひくと「ショット」と同義に書かれているものもありますが、
「ショット」は、短い瞬間を指すことが多いのに比べ、
「カット」は、ある程度続くシーンを指す、
と考えればいいのでは、と思います。

演劇の世界でも、照明・音響などでカットインやカットアウトを用います。
しかし舞台はすべて生ですので、
俳優・照明・音響・裏方と重複して行う場合、
その「キュー出し」が大変重要で、一つ間違えると大変なことに。
フェードイン・フェードアウトより誤魔化しがきかない分、
こちらの方が、現場でのアクシデントが多くなってしまいがちです。
公演に関わる全員が、息を合わせることが大事ということですね。

さて、来週は「羽二重」という用語をお伝えします。
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・取り上げて欲しい「演劇用語」募集中！
・舞台・演劇においてのアクシデント募集中！



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あとがき

野球のW杯を目指すWBC。
日本では開催されること自体、あまり知られていなかったようですが
日本vsアメリカ戦の誤審（と言うよりアメリカ贔屓の判定）が大ニュースに。
日本人としては腹立たしいことでしたけれど、
この件の報道でWBC自体知った方も多いようで、なんだか皮肉な感じですね。

判定など野球のことは他に譲りますが、
野球に限らず、物事の本質とは違うところで話題になり、
そこから人気になったり、注目を集めたりすることって多いですよね。

芸能で言えば、映画やドラマの公開前に
主演の誰々と誰々がアヤシイなんて噂が出てワイドショーネタになったり、
知られざる過去が明らかになったり。
写真週刊誌などのスクープも、
これは宣伝では？と疑ってしまう私は、穿った見方をしすぎなのでしょうか。

人が最も興味を持つのは人である、と考えると
こうした宣伝方法はやむを得ないことかもしれませんが、
それで作品や競技など本質の部分がおろそかにされては本末転倒ですよね。
先のオリンピックでは、淡々と中継されたカーリングが人気となったように
競技や作品本来のおもしろさを伝えるのが、実は一番効果的かもしれません。
WBCで言えば、妙にイチローばかりにスポットを当てた放送・報道が目立ち、
こういうところが野球人気の失速につながっている気もしてしまいます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　kantaro
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