2007/8/8

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」  
Vol.259               http://www.moon-light.ne.jp/
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1443年の今日は、世阿弥が亡くなった日と言われています。

父・観阿弥と共に、猿楽(現在の能)を完成させたと言われる世阿弥。
当時の将軍・足利義満は猿楽の舞台を鑑賞し、非常に感銘を受けたそうで、
その後2人は義満の庇護の下、多くの作品を残しました。
この観阿弥・世阿弥の能は、観世流として現代にも受け継がれています。

元々、神事という意味合いで始まった猿楽・田楽などが、
歌舞・公演の形式になったのもこの時代からと言われています。
日本で舞台演劇が生まれたのは、この頃と言ってもよさそうですね。



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            演劇ニュース&コラム
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DVDが一般発売されます

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             今週の舞台・演劇用語
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「ワイヤーアクション」(wire action)

ワイヤーを使って俳優を宙づりにする表現方法のことです。
舞台では、イギリス発祥のミュージカルピーターパン」、
映画ではハリウッドの「マトリックス」や香港のカンフー映画などが、
ワイヤーアクションを使った作品として有名ですが、
日本の歌舞伎が発祥という説もあります。

ワイヤーアクションは、ハーネスと呼ばれる安全ベルトのようなものを着用し
カラビナで腰や背中あたりにワイヤーを固定して使います。
俳優を吊ったワイヤーを操作し、俳優を動かす作業は人力で行いますので、
吊られた状態で演技をする俳優も大変ですが、
俳優を動かすスタッフも、様々な面から難しそうな役割ですね。

ワイヤーアクションは、どうしても危険を伴いますので
過去に事故がおきてしまったこともありますが、
観客を魅了する演出として現在も受け継がれています。
「飛ぶ」という行為は、人間の永遠の憧れなのかもしれませんね。

次回は「揚幕」という演劇用語をお伝えします!
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あとがき

デヴィット・リンチ監督の映画「インランド・エンパイア」が公開されている
恵比寿ガーデンシネマで、出演者の裕木奈江が
8/2に5年ぶりとなる映画の舞台挨拶を行ったそうです。

このことは、スポーツ紙を中心に報道されていましたが、
各紙とも「5年ぶり」という言葉が踊り、「久しぶりに公の場に顔を見せた」
という感じで記事になっていたのが、ちょっと気になりました。
裕木は昨年、舞台「無頼の女房」などに出演しているのに、
なぜ舞台挨拶を基準に「5年ぶり」と報道するのでしょうね。

この件に限らず、日本のマスコミは記者会見や質疑応答ばかりを重視し、
肝心の活動内容や作品について報じるのが、本当に少ない感じがします。
ビジネス的な利害関係がない場合、「作品」ではなく「個人」に
話題性がないとマスコミはほとんど報じませんから、
マスコミを利用しようとする人は、突飛な言動をしたり、
ゴシップをでっち上げたりで、ますます本質から離れていってしまう気が。

ボクシングの亀田なども、この辺りの影響がある感じがしますし、
こうしたマスコミ姿勢というのは、その文化本来の姿を遠ざけてしまい、
逆に衰退を招く危険性をはらんでいるような気がします。
とは言っても、マスコミに文化的見地を求めるのは
残念ながら無理な話でしょうから、報道される側、そして報道を見る人が、
きちんと判断していかなければならないということでしょうか・・・
                               kantaro
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