2010年2月10日

vol.390 | アバターを観ました

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 

Vol.390                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1911年の今日は、帝国劇場が完成し、新築落成披露会が催された日です。

日本初の本格的な洋式劇場として創設された帝国劇場。
同年3月1日に開場式が行われ、4日から興行が始められたそうですが、
1923年には関東大震災で焼失し、大改修工事を余儀なくされています。

1937年には東宝が劇場の運営会社を合併しますが、
映画館として利用されたり、戦争で閉鎖されたりといった紆余曲折を経て、
1966年に現在の帝国劇場が完成。
以降は東宝の直営劇場として演劇主体の興行が続けられています。


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第54回岸田國士戯曲賞
柴幸男『わが星』

ベルサイユのばら Grand History DVD-BOX
宝塚歌劇団で上演されてきた「ベルばら」10公演のDVD-BOXが3月に発売

BLUE MAN GROUP再演
4月29日より六本木ブルーマンシアターにて

フランス映画祭2010
3月18日〜22日にTOHOシネマズ六本木ヒルズにて

パリ発・踊れる身体
舞踏家・有科珠々の書籍

ジェンヌ 水瀬ちあき
元宝塚歌劇団星組の娘役・水瀬千秋がAV系のレーベルMUTEKIよりデビュー

Gマークポータブル
ipodに字幕を表示

東宝ジョン・ケアード版「キャンディード」
6月に帝国劇場にて

第17回読売演劇大賞発表
大賞は新国立劇場の「ヘンリー六世」

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「喜劇」(きげき)

喜劇とは何か、というと定義するのはなかなか難しいのですが、
簡単に言えば、笑いを呼ぶ作品のジャンルと言えそうです。
一般には、世界の三大喜劇王と呼ばれる
チャールズ・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドが
すぐに思い出されるところではないでしょうか。

喜劇を英語で言えば、もちろん「コメディ(comedy)」なのですが、
「喜劇役者」という場合には「コミック・アクター(comic actor)」
などになります。「コメディアン(comedian)」という言い方もありますね。
ちなみに「喜劇」を広辞苑を引いてみると、
「劇の二大部門の一。滑稽または風刺を目的都市、観客の笑いを誘う。
円満な解決をもつ劇。時には深刻な内容をもつものも指す。」とあります。
反対語であり、二大部門のもう一つに該当するのは「悲劇」ですね。

このように、喜劇は幅広く作品の趣を表す言葉なので、
作品のジャンル分けにおいては「ロマンティック・コメディ」
「シチュエーション・コメディ」などのように、
もう少し細分化された表現も多く用いられています。
また「バーレスク」「コミック・オペラ」等も喜劇の範疇だと思われますし、
日本においては「狂言」が最古の喜劇であると言えそうです。
さらに、最近では吉本や松竹の新喜劇はもちろん、
コントや漫才、落語も台本を演じる劇であるという意味では通じますので、
喜劇の1つだと言って良いかもしれません。

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あとがき

先日、ようやく話題の映画「アバター」を3Dで観てきました。
さすが世界中で大ヒットしているだけはある、
これまでの映画とはちょっとケタが違う感じの作品という印象で、
今さら私が言うまでもないと思いますが、
未見の方はぜひ映画館で、そしてできれば3Dでとお薦めしたいところです。

映画の内容は非常にベタな物語で、すぐにオチまで読めてしまうのですが、
それを正面から描ききり、力業で楽しませてしまうジェームズ・キャメロンは
やっぱりさすがだなぁと感心してしまいました。
それに、宮崎駿にインスパイアされたと思われるシーンも多かったものの、
3D映画で作り手がやりたそうなことはあらかた詰め込まれていた感じで、
3Dの出始めにこんな凄い映画ができてしまうと、
後が大変だろうなぁと余計な心配をしてみたり。

ところで、私は今回¥1,300でこの映画を観たのですが、
非常に楽しめたこともあって実に安いと感じ、
そう考えると改めて演劇などのライブは贅沢な娯楽だなぁと思いました。
演劇ならば、研究生の公演でもなかなか¥1,300では観られませんものね。

上演される作品などのソフトについては、特に3D映画にまでなると
まったく別物になってきますので比較するのは難しいですが、
鑑賞する劇場の環境を考えると、
最近は観客のことをよく考えた作りになっていることの多い映画館に比べ、
演劇の劇場は観づらい・座りづらいといった感想を抱くこともあり、
改善すべき点が多いように思えます。

これは特に商業的な演劇が上演される東京の大劇場において顕著で、
前列との高低差がなく舞台が見えない、ミュージカルなのに音響が悪いなど、
1万円を超えるチケットを買って観に来ているのに、こんな環境なのかと、
ガッカリしてしまうことも。
しかし一方で、額縁や緞帳のないような小劇場などでは、
例えパイプ椅子で観劇したとしても、そのライブ感や一体感などで
何物にも代え難い感動を味わえることもあるわけで、
まぁ何事も一概には言えないということでしょうか・・・

                               kantaro
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「vol.390 | アバターを観ました」奥付

  • Posted : 2010年2月10日 15:20
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