2010年10月20日

vol.426 | 盗作

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 

Vol.426                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1963年の今日は、ベルリン・ドイツ・オペラ「フィデリオ」公演で
東京・日比谷の日生劇場が開場した日です。

日生劇場は日本生命ビルに入っており、運営主体も日本生命から委託される
公益財団法人ニッセイ文化振興財団。近年は東宝や松竹による商業的な
演劇・ミュージカルが上演されている印象が強いですが、
芸術文化の振興に寄与することを目的に財団活動も展開。
定期的に財団主催公演も催されています。


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              演劇ニュース
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宝塚歌劇主題歌集 初のBlu-rayに
新企画ディスク「宝塚歌劇主題歌集 THEME SONGS 2009」

「イナズマイレブン」と「怪盗グルーの月泥棒 3D」がコラボレーションCM
日米のアニメ映画がテレビCMで共演

「薄桜鬼 新選組炎舞録」DVD
早乙女太一主演の舞台

ドラマW「マークスの山」
高村薫の小説が上川隆也主演でWOWOWにてドラマ化

新国立劇場「芸術監督の任期等検討委員会」を実施
演劇部門の芸術監督問題が発端でしょうか

■グループ魂ニューアルバム「1!2!3!4!」と全国ツアーを発表
全国ツアー「客VS俺!どっちがスケベか競争しようか15番勝負」

ドラマ「秘密」
東野圭吾の小説が志田未来・佐々木蔵之介の主演でドラマ化

BSテレビにディズニーなど7チャンネル決定
ディズニーの無料チャンネルも

松竹キネマ90周年
往年の名女優シリーズの廉価版DVD発売

ミュージカル「ヒロイン」~女たちよタフであれ!~
榊原郁恵・早見優・松本伊代・石野真子

舞台「銀河英雄伝説 -第一章 銀河帝国編-」
田中芳樹のSF小説が2011年に舞台化

第15回まつもと演劇祭
長野県松本市で11月5日から開催

ファミマ・ドット・コムが興行主催
第一弾は春風亭小朝とタイアップ公演

琉球ロマネスク「テンペスト」
池上永一の小説が仲間由紀恵・山本耕史の出演で舞台化

2010/10/17までのニュース・ヘッドライン

演劇チケット発売情報

■2010/10/23公開映画


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             シナリオ Pick Up!
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シナリオリーグ」に掲載されている戯曲からPickUp!

「巌窟王」(東隆明)
「あの牢獄の十四年が私を変えたのだ!」
160余年前の実話を元に、アレクサンドル・デュマがものした
「モンテクリスト伯」を舞台化。
人は何を信じ、何を求め、何の為に生きるのか...!


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             今週の舞台・演劇用語
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「大衆演劇」(たいしゅうえんげき)

一般に大衆演劇と言えば、女形が花形で時代劇などを上演しており、
旅館や温泉地などで興行を行っている旅芝居、
つまり旅をしながら興行する一座(劇団)、と言うとわかりやすいでしょうか。
梅沢富美男や松井誠、最近では早乙女太一などの女形が有名ですね。

大衆演劇の具体的な定義は難しいのですが、
大衆演劇専門誌である「演劇グラフ」や公式情報サイト「0481.jp」では、
劇場または健康ランドや旅館などで公演を行っていること、
わかりやすく楽しめる時代劇を主とした芝居を演じること、
観客と役者の距離が近く一体感があること、
歌舞伎などの商業演劇と比較して安価な料金で観劇できること、
などを大衆演劇の定義として挙げています。

しかし、辞書的な意味での大衆演劇とは、
広く一般大衆を対象とした娯楽性の高い演劇をも意味します。
例えばミュージカルやレビュー、軽演劇、歌舞伎、新劇などのことを
文字通り大衆的で娯楽的な演劇という意味で大衆演劇と言う場合もありますが、
近年このような意味では商業演劇と表現することも多く、大衆演劇とは
先述のような狭義の演劇ジャンルを指すケースが多いのではないでしょうか。

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■取り上げて欲しい「演劇用語」募集中!


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あとがき

様々な詩のコンクールで受賞していた中学3年生の女生徒の作品に
次々と盗作が発覚、賞の取り消しなどの事態になっていると報道されています。
つい先日も、第47回文芸賞で受賞作に盗作の疑いが起こり
受賞を取り消されるとの報があったばかりですし、
こういうニュースが続くと悲しい気分になってきます。

この少女は数多くのコンクールに投稿しているようなのですが、
いったいどういう考えからなのかな、と不思議に感じます。
例えば、詩を書くという宿題が出たけれど、詩に興味もないし思いつかない、
面倒臭いから盗んでやれ、ということであれば気持ちもわかるのですけれど、
コンクールに応募するということは、自ら進んで行っているわけですよね。

しかし、プロでも色々なジャンルで盗作疑惑が巻き起こることがありますし、
盗作があまり犯罪だと認識されていないのかな、という感じがします。
盗作は著作権の侵害、盗まれた側がどう思うのかという点が一番ですが、
プロはもちろん、賞などであっても副賞で金品が授与されるでしょうから、
ある意味では詐欺のような印象も受けます。
また賞であれば、その回に投稿した他の真面目な応募者のことを考えても、
非常にやるせない気持ちがします。

芸術は模倣から始まり、模倣がなければ新しいものも生まれないと思いますが、
オリジナルを生み出せる前に、模倣のまま発表してしまえば盗作ですよね。
ネットで数多くの詩や小説を読むことができる今の時代、
こうしたことも小さい頃から教育していく必要があるのかもしれませんね。

                               kantaro
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■発行 : 有限会社moon-light

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「vol.426 | 盗作」奥付

  • Posted : 2010年10月20日 16:06
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