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2003年4月17日

サスケの覆面

岩手県議会にトップ当選した、
プロレスラー・サスケの覆面問題が論議を呼んでいるようですね。

肯定、否定、いろいろな意見があるようですが
現在のところ、世論的には賛成意見の方が多いようです。
この件についてあたしは
覆面をして選挙戦で結果を得られたのですから、
それが県民の意志ということで、否定すべきではないと思うのですが
今回書きたいことは、ちょっと違う話です。

ラジオ・ニッポン放送、朝の看板番組
「高嶋ひでたけのお早よう!中年探偵団」のことです。
高嶋は、この件について、自分がどう思うかをきちんと表明せずに、
増田県知事がこの件について発言した
「政治家として物事を決め、判断するときは有権者に顔を見せるべきだ」
という発言を引用し、
「知事が、こんないいことを言っていました」
と、放送していました。

あまりに簡単な説明なのであれですが
あたしは、どうも高嶋ひでたけの放送を聞いていると不快に感じ、
それは、例えば彼が取り上げるニュースにしても
自分が否定する話しばかりだからだ、と思っていたのですが
今回の件で原因がわかったような気がしたのです。

それは、単なる彼個人の意見にも関わらず
それを「自分はこう思う」とは決して言わず
まるでそれが自明の理のように断定的に話すことです。
それは、身近にいる人であれば、自分の考えはすべて正しいと思っているのか?
と、いうことですむかもしれませんが
彼が話しているのは、公共の電波に乗ったラジオなのです。
それを、個人的意見を当然の如く話されてしまうと
その考えに洗脳される人も少なくないのではないでしょうか?

これは、他のマスコミでも時々見受けられることですが
特にニュースに関しては、これは情報を伝える側の人として
やってはいけないことだと思います。
今あたしが書いている文章にしても
「高嶋がこんなことを言っていた、だから彼のラジオはおかしい。」
と言うのではなく
「高嶋がこんなことを言っていた、彼のラジオはおかしいと、あたしは思います。」
というようではなければならないのではないでしょうか。

ちなみに、増田県知事の発言には
先に引用した発言の前に
「サスケさん本人の見識によるが、覆面は脱ぐべきだと思う」
という一言があったことを伝えておきます。

岩手発、未来へ―覆面議員サスケ参上
岩手発、未来へ―覆面議員サスケ参上

「サスケの覆面」奥付

  • Posted : 2003年4月17日 02:57
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