管理人の雑文

現在、世界的にも異例なCDに対する再販制度のため
新譜のみならず、誰も聴かないようなCDまでほぼ均一価格で売られている国内盤CD。
映画DVDは￥1,500、そのサントラCDは￥3,000
なんておかしな現象が当たり前になっている昨今ですが、
amazonが、DVDとCDのセット商品は再販制度の適用外になることを利用し
主に最近流行のBOXセットなどを対象に、最大定価の20％off販売を開始しました。
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このニュースをみたとき、上手い！と思ったのですが
しかし、こんな脱法行為的方策では問題の解決にはなりませんよね。
そもそも、CDはレコードに適用されていた再販制度が引き継がれたのに
なんでDVDは再販制度が適用されないんだ？
という疑問を抱いてしまいますよね。
（実際は、DVDには再販制度を適用しないようメーカー側が指導されている、という感じのようですが）

だいたい、先のCCCDの問題にしても
音質が悪かろうと、ハードを破壊する危険があろうと、本当はCDではなかろうと、
メーカー側が強引にCCCDを導入した背景には
DVD-AudioやスーパーオーディオCD（SACD）は再販制度の適用外なので
これらを利用すれば価格が下がる、という危惧があったのは明白だと思われます。
しかし、そのCCCDはipodに代表される音楽の電子化が進み
PCに落とさせない為に生まれたCCCDは、その短命を終えようとしています。
本当に違法コピーを防ぐ為の対策を打ちたいのであれば
DVDのようにデジタルコピー防止が可能なDVD-AudioやSACDに切り替えればいいだけの話で、
再販制度にはまったく触れず、
違法コピーが云々と顧客を泥棒扱いして、粗悪品のCCCD化を押し進めたこと自体、
業界の体質が問題視されてもおかしくないのではないでしょうか。

このamazonの安売り手段も、早くもメーカー側から問題視されているようでもありますし、
最大手だけに何かとメーカーから目をつけられて大変だとは思いますが
amazonさんにはぜひ今後も頑張っていただきたいと思う次第でございます。。。

しかし、日本でもそろそろ本格的音楽ダウンロードサービスが始まるでしょうし、
CDが、レコード同様その役割を終えるのも、そう遠くはないと思います。
そのとき、次世代メディアや電子化された音楽にも再販制度が適用される、
なんてことにならなければいいのですが。

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