2009年9月 2日

vol.367 | 民主党政権の文化政策

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         お芝居めるまが「シアターリーグ」 

Vol.367                 http://www.moon-light.ne.jp/
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1921年の今日は、阪神急行・西宝線(現在の阪急電鉄・今津線)
宝塚〜西宮北口駅間が開業した日です。

宝塚駅近くに宝塚大劇場がオープンするのは、3年後の1924年。
宝塚駅は、2003年まで「宝塚ファミリーランド前」という副駅名でしたが、
遊園地の閉鎖に伴い、現在では「宝塚大劇場前」に変わっています。


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「客電」

客電とは、劇場などにおける客席の照明のことです。
多くの場合、客電が落ちる(消える)と公演が始まる合図で、
客電が入る(灯る)のが終演の合図になっていますね。

開演の時は、1ベル(開演5分前の合図)が鳴ると共に客電が少し落とされ、
2ベルで客電が完全に落とされて真っ暗闇になり、
幕が開けるというパターンが多いのではないでしょうか。

逆に終演のときは、公演の終了後、挨拶やカーテンコール、アンコールなどが
行われる中、客電が灯いたら完全にお終いというのがほとんどですね。
しかし、客電が灯ると我先にと出口へと急ぐお客様が多いのですが、
ミュージカルでは客電が灯いた後にもオーケストラの演奏が続き、
その後に挨拶が行われるケースも多いですのでご注意を。

この客電は、多くの劇場でオン・オフのスイッチ以外に、
光量と速度を調節する調光機(ダイヤルのようなもの)があります。
つまり、舞台上と同じように客電もフェードイン・フェードアウト
カットイン・カットアウトなどが計算されて用いられており、
客席の照明も演出の一部に含まれているわけです。
演劇等のライブでは、劇場に入った時から公演が始まっていると言われるのは、
こうした照明の効果があるからこそなのです。

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あとがき

衆院選では民主党が圧勝でしたね。
先の郵政選挙の時は自民が圧勝でしたし、共にマスコミが肩を持った方が
勝ったとも取れる結果で、まだまだ日本における最大の権力者は
マスコミなのかもしれないな、なんてことを思いました。
しかし、ここまで画一的に圧勝という結果を見ると、小選挙区での選挙は
ちょっと危険な印象も。二大政党制での政権交代を根付かせたいのなら、
中選挙区に戻すなどの対策を取った方が良いのかもしれません。
そうすれば、一票の格差も現状よりは小さくなるはずですしね。

さて、政権を取った民主党。国民生活に密着した公約がたくさんあり、
期待もしたいのですが、具体的な財源が示されていないのは不安なところ。
演劇関連も割と文化的な予算が割かれている、つまり税金が使われていますが、
国民生活にあまり密着していない、無駄と言えば無駄な用途なわけで、
その辺りどういった処遇になっていくのでしょうか。

民主党が選挙前から税金の無駄遣いの代表例として挙げ、
鳩山代表が「アニメの殿堂」と揶揄する国立メディア芸術総合センターも、
建設補助金117億円の「ハコもの」と考えると中止した方が良い気もしますが、
過去の映画フィルムなどの損失を考えると、
国が収集・保存する施設があっても良いようにも思えます。
日本では一般に芸能に生きる人々の評価が低く、一部のテレビタレントを除き、
俳優などの演劇関係者はもちろん、アニメーターや漫画家なども
労働時間に見合った収入を得られていないケースがほとんどの中、
いかに人材を育成するか、作品を守るかも課題の一つであり、
観光施設にも成り得るバックアップ施設があっても良いのかもしれません。

日本は、経済の面で世界の頂点に今後も君臨し続けることは不可能でしょうし、
日本の「文化」を海外に発信し、ビジネスとしていく術を見いだすこと、
つまり欧米のように文化が経済を牽引するような方法を構築することが、
重要になってくるのではないか、と私は考えています。
今後の政権にも、文化やスポーツ等の削りやすいところから生活費に充てる
だけではなく、広い視野で日本の将来を考えてほしいと願って止みません。

                               kantaro
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■発行 : 有限会社moon-light

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「vol.367 | 民主党政権の文化政策」奥付

  • Posted : 2009年9月 2日 15:00
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