演劇ニュース

山田洋次監督の時代劇「隠し剣　鬼の爪」が日本映画では唯一のコンペ部門出品作品。
山田監督としては、1989年の「ダウンタウン・ヒーローズ」
2003年の「たそがれ清兵衛」に続き3作品目の出品となります。
既に15日には上演され、拍手喝采の好評を博したようです。

その他の出品作の中には、第2次世界大戦終結後の昭和天皇の苦悩を描いたアレクサンドル・ソクーロフ監督の
ロシア映画「ソンツェ（太陽）」では、昭和天皇をイッセー尾形、桃井かおりが皇后を演じています。
また他にも、佐野史郎・六平直政・田村泰二郎といった劇団状況劇場出身の俳優が揃って出演。
制作側は、日本人にとってあまりにデリケートなテーマを扱った映画だけに
ギリギリまで出演者の名前も発表していませんでしたし、今のところ日本公開も決まっていないようです。
なかなか難しい問題があるのかもしれませんが、日本での公開実現も願いたいところです。

また16日には、特別功労賞に当たるベルリナーレ・カメラ賞が松竹に贈られました。
映画会社が同賞を受賞するのは初めてとのこと。
第55回ベルリン国際映画祭は、19日に審査結果が発表、20日に閉幕します。

※追記
第55回ベルリン国際映画祭の各賞が発表されました。
■第55回ベルリン国際映画祭 | 演劇ニュース

●「隠し剣　鬼の爪」
公開：2004/10/30
配給：松竹
監督：山田洋次
脚本：朝間義隆/山田洋次
原作：藤沢周平
出演：永瀬正敏/松たか子/小澤征悦/吉岡秀隆/田畑智子/田中邦衛/倍賞千恵子/笹野高史/田中泯/綾田俊樹/小林稔侍/緒形拳
DVD：隠し剣 鬼の爪

●「ソンツェ（太陽）」
監督：アレクサンドル・ソクーロフ
出演：イッセー尾形/桃井かおり/佐野史郎
DVD：太陽