演劇ニュース

「漂流教室」は、学校ごと荒廃した未来へ送られてしまった小学生達を主人公にした、楳図かずおのSFホラー漫画。
1987年に大林宣彦監督で映画化されている他、
1995年にはJ・J・ミムラ監督による日米合作映画化、
2002年には「ロング・ラブレター 〜漂流教室〜」としてドラマ化もされています。

この「漂流教室」が、吉本興業初の本格的舞台作品として、今秋上演されます。
舞台版では、10人の大人達が未来へと送られてしまう設定になる模様で、脚本・演出は、とくお組の徳尾浩司。

10名のキャストは、今作がストレートプレイ初舞台となる品川庄司の庄司智春、
近年は舞台での活動も盛んな小野真弓、よしもとRUN&GUNの宮下雄也、
よしもとクリエイティブ・エージェンシーの山田将之、Studio Lifeの松本慎也、
拙者ムニエルの伊藤修子と加藤啓、とくお組から篠崎友と北川仁、そしてpiperの川下大洋。

「漂流教室」は、現実にはあり得ない世界を描いた物語のため、
映像であっても原作の再現は困難と言われていましたが、
果たして舞台では、どのような形で演出されるのでしょうか。
よしもと初の本格舞台という点と合わせ、注目の集まる公演となりそうです。

●「漂流教室〜大人たちの放課後〜」
日程：2009/9/12〜9/20　よしもとプリンスシアター(東京)
演出：徳尾浩司
原作：楳図かずお
出演：庄司智春/宮下雄也/小野真弓/伊藤修子/松本慎也/山田将之/篠崎友/北川仁/加藤啓/川下大洋
チケット：[東京]

ストーリー
蝮谷高校（夜間部）。
授業が始まってまもなく、突然の揺れが教室を襲う。
目を開けると、窓の外には砂漠が果てしなく続いていた。
ここは一体どこなのか。世界はどうなってしまったのか。
残されたのは、わずかな食糧とプールの水。
そして砂漠の中に、古ぼけた自分たちの慰霊碑を発見する。
「おれたちは未来に来てしまったんだ！」
飢餓、伝染病、権力闘争、そして壊れゆく友情。
10人の大人たちの、生死を賭けたサバイバルが今、始まった。

原作コミックは2007年に新装・完全版が小学館から全3巻で刊行されています。
●漂流教室 1