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2009年9月18日

■作家・脚本家が声の教育社を提訴

中学・高校の入試の過去問題集に作品を無断で掲載され、
著作権を侵害されたとして、劇作家などを含む40名が出版社を提訴しました。

問題となっている書籍は、声の教育社が刊行している「入試と研究」シリーズなどの模様。
大学入試の過去問題集、いわゆる赤本の中学・高校受験版書籍といった感じの
入学試験過去問題集ですから、各学校の入試に使われた小説などの一部が、
著作権を侵害して過去問題集に使われた、という問題のようです。

同書籍に対しては今年1月7日にも、
倉本聰など31名の著作権者が同社の著作権侵害に対して、
204作品について約9,700万円の損害賠償等請求訴訟を東京地裁に提訴していましたが、
9月14日には新たに40名が、148作品・704件について約8,500万円の損害賠償を求めて提訴。
両方の訴訟を併せると、原告計71名、訴額約1億8,240万円の大型訴訟となりました。

提訴したのは、日本ビジュアル著作権協会(JVCA)の会員で、
同協会のリリースに拠ると、教材出版社に対する著作権侵害訴訟としては
今回の訴訟が原告数・訴額共に過去最大になるとのこと。
1月の初回の原告の中には、倉本聰・佐藤忠男・別役実などが含まれており、
今回の原告には、妹尾河童・寺山修司・平田オリザ・米倉斉加年などが名を連ねています。

なお、共同通信の報道に拠ると、
声の教育社は「著作権料は支払いたいと思っており、
協会側の求めで膨大な著作権使用のリストを提出するなど誠実に対応してきたが、
当初の話し合いと全く違う条件での支払いを求められた。
提訴には非常に困惑している」とのこと。
また、朝日新聞の記事に拠ると、
今年発行した問題集では、許諾が得られなかった作品は
「著者の都合により掲載しておりません」と断った上で掲載を見送っているそうです。

一方JVCA側は、これまで声の教育社と過去や今後について協議を行ってきたものの、
声の教育社側は一方的な主張を繰り返すのみで前向きな話し合いができず、
また協議中にもかかわらず作品の無断使用が明らかになったため、
協議による解決は困難と判断し、司法による判断を仰ぐことにした、としています。

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「作家・脚本家が声の教育社を提訴」奥付

  • Posted : 2009年9月18日 17:30
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