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2009年11月 3日

■イングロリアス・バスターズ

映画が面白くなかったら全額返金するキャンペーンが、
タランティーノ監督「イングロリアス・バスターズ」で実施されます。

映画「イングロリアス・バスターズ」(The Inglorious Bastards)は、
1976年のイタリア映画「地獄のバスターズ」(The Inglorious Bastards)を元にした、
クエンティン・タランティーノ監督、ブラット・ピット主演の戦争映画。
8月21日の全米公開以降、現在までに興収1億1,900万ドルを突破、
パルプ・フィクション」「キル・ビル」などを上回り、
タランティーノ監督にとって最大のヒット作となっています。

そして日本でも、いよいよ11月20日に全国公開されるのですが、
映画を観て面白くなかったら全額返金する、前代未聞のキャンペーンが実施されます。
キャンペーンは「面白さタランかったら全額返金しバスターズ!!」と名付けられ、
公開初日の11月20日(金)〜11月23日(月・祝)の4日間に実施。
原則として本編開始後約60分までを鑑賞し、
(映画は全5章で構成されており、第3章終了時点が約60分)
その時点で途中退場した有料入場者が対象。
返金の際は、チケットの半券を劇場係員に申しつければ良いそうです。

最近では、ロッテリアの「絶妙バーガー」が
「美味しくなければ全額返金します」キャンペーンを行いましたが、
映画や演劇などの劇場で、こうした企画が行われるのは初めてではないでしょうか。
今回のキャンペーンは、タランティーノと配給元の東宝東和が共同で企画し、
各劇場の協力を得て実現することになったそうですが、
それほど作品に自信があるということなのでしょうね。

なお、映画のプロモーションのため
タランティーノと主演のブラッド・ピット、ヒロインのメラニー・ロランが来日。
11月4日には記者会見とジャパン・プレミアが予定されています。

※2009/11/04追記
下記に会見の模様を記載しました

※2010/04/04追記
映画のDVDBlu-rayが、5月12日に発売されることが決まりました。

「イングロリアス・バスターズ」
公開:2009/11/20
配給:東宝東和
監督・脚本: クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット/メラニー・ロラン/クリストフ・ヴァルツ/ダニエル・ブリュール/イーライ・ロス/ダイアン・クルーガー/ジュリー・ドレフュス/マイク・マイヤーズ/サミュエル・L・ジャクソン
チケット:[全国券]
DVD:イングロリアス・バスターズ
イングロリアス・バスターズ [DVD]

オフィシャルサイト
返金キャンペーンサイト


※2009/11/04追記
タランティーノ、ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、ジュリー・ドレフェスが来日し、
400名もの報道陣がつめかける中、記者会見が行われました。

【クエンティン・タランティーノ コメント(以下Q】
本当に今日は皆さま来て頂いてありがとうございます。
【ブラッド・ピット コメント(以下B】
また日本に来れたことも嬉しいですがタランティーノ監督の作品で来れたことがとても嬉しいです。
【メラニー・ロラン コメント(以下M】
日本に来るのもタランティーノ監督の映画出演も初めてなのでとても嬉しいです。
【ジュリー・ドレフェス コメント(以下J】
今日は本当にありがとうございます。タランティーノ監督の出演は2回目ですが、本当に光栄です。


『今回ナチスドイツを扱った映画を作った理由は?』

Q:"始めは戦争映画を作りたい"という思いからだったけれど脚本を作り込むうちにキャラクターやストーリーに深みが出てきた。
とにかく戦争を題材にしたものが作りたかった。


『ブラッド・ピットを起用した理由は?』

Q:10年前から脚本を作ったが、アルド・レインという役はその時から設定していた。2008年に改めて俳優を考えた時、一番に浮かんだのはブラッド・ピットだった。
でも彼は地球最大の映画スターなんで、断られたらどうしようかと思っていたよ。実際にはお互いのキャリアやタイミングでベストの時に一緒に仕事ができたと思っているよ。


『この作品やタランティーノのシナリオは俳優としてどう考えていますか?』

B:この作品のシナリオの存在は8年前からハリウッドで神話化していたんだ。そのシナリオが僕に振られるとは思ってなかった。
アルドの役は始めはタランティーノが演じると聞いていたのに、それを僕に譲ってくれたんだからなるべくシナリオから変えない様に演じたよ。

『今回最強のタッグと言われていますが、そのことはどう思いますか?』

B:この映画のキャスト・スタッフ共に世界中から素晴らしい人が集められて、それがこの映画の一番リッチな部分です。
Q:映画のファンとしてはキャストと監督の間に絆が生まれるということは、素晴らしいことだよね。
スコセッシとデ・ニーロ、黒澤と三船、深作と千葉みたいな感じでね。


『この作品に出演してどうでしたか?』

M:私は英語があまり話せないからハリウッド映画に出ることはあまり夢ではなかったけど、タランティーノの映画となると話は別よ。
夢のような気分でした。この映画はカンヌ(映画祭)の直前まで撮影してたので、カンヌで皆揃って見られて、夢が続いているみたいでした。今ここにいられることもまだ夢が続いているみたいです。

J:『キル・ビル』のときも出演しましたが、またこの作品のオファーがもらえてとても嬉しかったです。
彼はスクリプトを送ってくれて、私のために役を書いてくれました。とてもラッキーです。
私はタランティーノファミリーの一員かなと思ってます。

Q:これはジュリーのための役だよ。彼女はもちろん僕のファミリーの一員だよ。


『今回の来日で楽しみにしていることは?』『バイク事故にあって大丈夫でしたか?』

B:日本のバイクメーカーは最高ですから。ぜひ見に行きたいです。バイクの事故はけがはなかったけど、パパラッチから逃げたらかえってネタになってしまいました(笑)。


『メラニーを起用した理由は何ですか?』

Q:アルドと共に十年間温めたとても大切な役です。ただ、フランス語を話してユダヤ系の女優は誰かわからなかったので運命を信じるしかなかった。
メラニーは始めのオーディションではベストではなかったけど(笑)、チャーミングなところが印象深かった。
実際、彼女とダニエル・ブリュールに演じてもらった時に、MGMの名作映画を見ているようにゴージャスで一緒に食事をすると彼女はとてもクールで、そして彼女の出演作を見ると感情表現が素晴らしかったので彼女に決めました。


『今回のファンキーなキャラクターはユーモアがあって、話し方に癖がありますがどのようにしましたか?』

B:私のアクセントは私の出身地にとても近いので、それにメロディを付けました。


『タランティーノ監督と他の監督の違いは何ですか?』

B:この映画のセットに入ると彼のエネルギーに満ちていて、いろんな言語が飛び交っている。僕にとってその中で、お互い理解を深めていくその体験が
とても素晴らしい体験でした。


『最後に一言』

B:本当に温かい歓迎ありがとう。とても楽しくこの映画を作りました。皆さんも楽しんでください。
M:今回、この映画で日本に初めて来られて嬉しいです。この映画ぜひ楽しんで観てください。
J:日本の女性の皆さん、この映画は戦争映画とは思わず観てください。素晴らしい女性が活躍している映画です。
Q:この映画を一生懸命楽しんで作りました。ぜひ楽しんでください。

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「イングロリアス・バスターズ」奥付

  • Posted : 2009年11月 3日 00:33
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