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2010年6月10日

■映画「日本のいちばん長い夏」

木場勝己・池内万作・キムラ緑子の出演で、1963年に行われた太平洋戦争の座談会を描いた
映画「日本のいちばん長い夏」が8月7日に公開されます。

1963年(昭和38年)6月20日、日本を代表する知識人や政治家、官僚を含む28名の人々が、
当時文藝春秋の社員であった半藤一利氏によって集められた。
およそ5時間にわたって彼ら一人一人が語り明かしていく戦争の記憶は、
ポツダム宣言に対する日本政府の対応から、原爆の投下、ソ連の参戦、
そして終戦へと至る過程で起きた出来事を、
当事者たちの心理状態も含めて、次々と露にしていった。

本作は、この座談会の再現を主軸にストーリーが展開していく。
主人公はテレビ番組の演出家。
彼は大胆にも、スタジオに建てられた料亭のセットに当代きっての文化知識人を一挙に集結させ、
彼らを俳優として起用するという"文士劇"スタイルをもって当時の模様を再現しようと試みる。
さらに彼は原作者でもある半藤氏や、集まった文化人たち個々にも
撮影の合間を縫って取材を敢行し、それぞれの戦争観などを吐露させていく。

監督・脚本は「佐賀のがばいばあちゃん」の倉内均。
キャストは、ゲンダイの演出家役を木場勝己、
座談会の司会者で作家の半藤一利役を池内万作、
座談会出席者の一人・楠政子役をキムラ緑子が演じます。
その他出席者の人々は、小田豊・山本清・早川純一・重松収・瀬川菊之丞など、
俳優が演じている方々もいるものの、
市川森一・富野由悠季・島田雅彦・立川らく朝・田原総一郎・鳥越俊太郎など、
様々なジャンルの著名文化人が俳優として参加しているのも、
大きな見どころの1つと言えそうです。

映画「日本のいちばん長い夏」は、
8月7日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI2他にて公開。

※2010/06/28追記
7月31日 20:00〜21:50 NHK BShi 放送が決まりました。
映画公開直前にテレビで放送されるのは珍しいケースのように感じますが、
これは国内共同制作したアマゾンラテルナとNHKが、
それぞれテレビ放送と劇場公開を担当することによって、より多くの方に鑑賞してもらい、
「戦争体験を語り継ぐ」ことを目指したためということです。

日本のいちばん長い夏 メイン画像 日本のいちばん長い夏 サブ画像
(c)2010 NHK アマゾンラテルナ

「日本のいちばん長い夏」
公開:2010/8/7
配給:アマゾンラテルナ
監督・脚本:倉内均
原作:半藤一利「日本のいちばん長い夏
出演:木場勝己/池内万作/キムラ緑子/
   湯浅卓(国際弁護士)/中村伊知哉(慶応義塾大学教授)/青島健太(スポーツライター)/
   山本益博(料理評論家)/松平定知(アナウンサー)/富野由悠季(アニメ映画監督)/
   林望(作家)/鳥越俊太郎(ジャーナリスト)/立川らく朝(医師・落語家)/
   島田雅彦(小説家)/田原総一朗(ジャーナリスト)/市川森一(脚本家)/
   江川達也(漫画家)/デイヴィッド・ディヒーリ(ジャーナリスト)/
   瀬川菊之丞/松永英晃/加納竜/山本清/早川純一/小田豊/重松収/柚原旬/武藤兼治
ナレーション:礒野佑子
配給協力:ティ・ジョイ
製作・著作:NHK/アマゾンラテルナ
チケット:[][オフィシャルサイト]

●作品概要
太平洋戦争の終結。その舞台裏を明らかにする"大座談会"が、
高度経済成長へと邁進しつつあった昭和38年、文藝春秋の呼びかけで開かれた。
集まったのは、日本を代表する知識人や政治家・官僚を含む28人の人々。
終戦時、軍部や政府の中枢にいた人、外地で戦争の最前線を体験した人、
政治活動から獄中に入れられていた人、一庶民であった人など、
様々な立場の人が一堂に会する、前代未聞の"大座談会"となった。
この座談会を実際に司会し、現在は昭和史研究家として知られる
半藤一利氏本人の解説インビューを織り交ぜながら、
"大座談会"をドキュメンタリードラマとして再現、改めてその意味を見つめる。


映画「日本のいちばん長い日」
公開:1967/8/3
監督:岡本喜八
原作:大宅壮一「日本のいちばん長い日
脚色:橋本忍
出演:三船敏郎/山村聡/笠智衆/宮口精二/小杉義男/香川良介/村上冬樹/志村喬/八代目松本幸四郎/仲代達矢
DVD:日本のいちばん長い日
日本のいちばん長い日 [DVD]

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「映画「日本のいちばん長い夏」」奥付

  • Posted : 2010年6月10日 19:36
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