演劇ニュース

忠臣蔵と言えば、討ち入りまでを取り上げたものがほとんどですが、
映画「最後の忠臣蔵」は、池宮彰一郎の同題小説を原作に、
大石内蔵助と赤穂浪士四十七士が忠義の討ち入りを果たした後の話。
討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門と、
討ち入りの真実を後世に伝えることを託された寺坂吉右衛門の二人にスポットが当てられています。

キャストは、主演の孫左衛門役に役所広司、吉右衛門役に佐藤浩市と、実力派二人の競演が実現。
大石内蔵助役には、特別出演として歌舞伎俳優の片岡仁左衛門。大石内蔵助の隠し子・可音には桜庭ななみ。
その他にも山本耕史、伊武雅刀、風吹ジュン、田中邦衛、笈田ヨシ、安田成美などそうそうたるメンバーが顔を揃えています。
監督は「北の国から」などの杉田成道。脚本は「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」などの田中陽造。

なお、映画「最後の忠臣蔵」では
ワーナー・エンターテイメント・ジャパン株式会社と楽天株式会社が大型タイアップ。
楽天チケット初となる映画チケット販売他、様々な規格が展開されます。

楽天チケットでは、『最後の忠臣蔵』楽天限定のグッズ付プレミアムペアチケットを販売。
発売されるペアチケットは、楽天限定のオリジナル券面ペアチケットに、
共に非売品の豪華26ページプレスブック、ロゴ入りオリジナル手ぬぐいが付属。
チケット2枚で3,000円(税込)で9月25日より発売されます。

また、楽天エンタメナビに特設サイトを開設。
フォトギャラリーやインタビューが掲載されている他、楽天ブックスでの関連書籍紹介や、
楽天マガジンによるロケ地を巡る旅、特別試写会招待などが催されています。

映画「最後の忠臣蔵」は、12月18日（土）より、全国ロードショー。
なお、同じく池宮彰一郎の小説を原作にした舞台「最後の忠臣蔵」も、10月に中日劇場で上演予定。
舞台版の演出は宮田慶子、吉右衛門役を中村梅雀、大石内蔵助役を西郷輝彦が演じています。

※2010/11/25追記
映画『最後の忠臣蔵』が時代劇としては異例の日米同時公開（アメリカ公開は、12/17）が決定しました。
10月11日に行われたLAプレミア試写会で好評だったことをきっかけに、
米ワーナー・マイカル代表のミラード・L・オゥクスからのオファーで日米同時公開が実現したとのこと。
アメリカでは、ハリウッドスターの手型、足型で有名なGrauman's Chinese Theatreの目の前にある
Mann Chinese6にて12/17〜31に2週間上映が決定。

※2010/12/16追記
映画『最後の忠臣蔵』アメリカ公開の延期が発表されました。
アメリカ公開に際し、予定していた英題「THE LAST RONIN」に対し、
MPAAというアメリカの映倫のようなアソシエーションに加盟している1社がプロテスト(異議)を唱えたため、
配給元のワーナー・ブラザース映画は、不本意ながら「SAIGONO CHUSHINGURA」という邦題をアルファベット表記にして改めて申請。
しかし、このタイトルに対しても日本の映画会社から異議の手が挙がってしまったため、
公開を予定していた12月17日までにこの問題をクリアするのは困難と判断し、延期という決断に至ったとのこと。
現在ワーナー・ブラザース映画は「プロテスト」を申請した2社に対して、
英語題名の趣旨と背景を説明、異議の取り下げを要請しており、
どちらか1社が申請を取り下げた時点でアメリカ公開が可能となります。
ワーナーは「2011年1月中旬には公開できるものと信じている」として、1月公開に向けて準備を進めているということです。

※追記
映画DVD&Blu-ray、2011年6月15日の発売が決まりました。
発売されるのは、特別版DVD【解説ブックレット付き】（初回限定生産）、
Blu-ray & DVDセット豪華版【特典映像ディスク & 解説ブックレット付き】 （初回限定生産）、通常版DVDの3種類。

『最後の忠臣蔵』 （C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会 12月18日（土）より、全国ロードショー！

●映画「最後の忠臣蔵」
公開：2010/12/18
配給：ワーナー・ブラザース映画
監督：杉田成道
脚本：田中陽造
原作：池宮彰一郎「最後の忠臣蔵 (角川文庫)
出演：役所広司/佐藤浩市/桜庭ななみ/山本耕史/風吹ジュン/田中邦衛/
　　　伊武雅刀/笈田ヨシ/安田成美/片岡仁左衛門（特別出演）
製作：「最後の忠臣蔵」製作委員会
DVD：6/15発売：DVD

◆ストーリー◆
誰もが知る＜忠臣蔵＞の、誰も知らない＜２人の生き残り＞
それは＜生きろ＞という、過酷な使命。
討入りから16年、死ぬことを許されなかった男たちの物語とは----

大石内蔵助以下、四十七士全員が切腹し、事件はとっくに終わったと思われていた。
しかし、一人だけ死ぬことを許されず、密かにそして懸命に生き抜いた男がいる。
寺坂吉右衛門(佐藤浩市)、真実を後世に伝え、討ち入り浪士の遺族を捜し出して援助するという大役を、大石内蔵助に与えられた。
とうとう最後の遺族を探し当てた吉右衛門は、四十六士の十七回忌法要に参列すべく、京都へと向かった。
京への道すがら、吉右衛門は我が目を疑った。
片時も忘れたことのない、かつての友の姿を見かけたのだ。
瀬尾孫左衛門(役所広司)、討ち入りの前日、逃亡した男だ。
若くして妻を失い、子もなく、主君内蔵助への忠義のために喜んで死ぬと誓いあった友がなぜ？
それは、16年後の今も解けない謎だった。
実は、孫左衛門にも、ある使命が与えられていた。
身分を隠し、骨董の売買で暮らしを立てている彼が、命を捧げる決意を燃やす使命とは？
そこには、大石内蔵助の隠し子、可音(桜庭ななみ)の存在があった──。

◆キャスト◆
瀬尾孫左衛門：役所広司
寺坂吉右衛門：佐藤浩市
可音：桜庭ななみ
茶屋修一郎：山本耕史
茅野きわ：風吹ジュン
奥野将監：田中邦衛
進藤長保：伊武雅刀
茶屋四郎次郎：笈田ヨシ
ゆう：安田成美
大石内蔵助：片岡仁左衛門（特別出演）

●舞台「最後の忠臣蔵」
日程：2010/10/5〜10/26　中日劇場(愛知)
演出：宮田慶子
脚本：金子成人
原作：池宮彰一郎
出演：中村梅雀/西郷輝彦/原田龍二/櫻井淳子/田村亮/渋谷飛鳥
チケット：[愛知]