演劇ニュース

「女殺油地獄」(おんなごろしあぶらのじごく)。は、
1709年に近松門左衛門が書き下ろした世話浄瑠璃で、
歌舞伎としては1909年に二代目實川延若が初演した演目。

複雑な家庭環境により荒んだ生活を送る大阪天満の油屋河内屋の息子・与兵衛の哀感と狂気、
同業の豊嶋屋七左衛門の女房・お吉の与兵衛への思いやり、
与兵衛を勘当するも心配でならない継父・徳兵衛と実母・おさわの情愛が、近松の筆によって巧みに描写されています。
また題名に"油地獄"とある通り、借金に追いつめられた与兵衛が衝動的にお吉を殺害する場面での、
油まみれになりながらの立廻りは、大きな見せ場となっています。

今回シネマ歌舞伎として上映されるのは、片岡仁左衛門が当たり役の河内屋与兵衛を勤め、
子・孝太郎と孫・千之助との親子三代での共演も話題を呼んだ、
2009年6月に歌舞伎座さよなら公演として上演された舞台。

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」は、6月18日(土)より東京・東劇、愛知・ミッドランドスクエアシネマにて先行公開。
6月25日(土)より全国公開。

(c)松竹株式会社

●シネマ歌舞伎「女殺油地獄」
公開：2011/6/25
配給：松竹
作　：近松門左衛門
出演：片岡仁左衛門/片岡孝太郎/坂東彌十郎/片岡千之助/坂東新悟/中村梅枝/片岡市蔵/市川右之助/大谷友右衛門/中村歌六/片岡秀太郎/中村梅玉

●歌舞伎座六月大歌舞伎　＜歌舞伎座さよなら公演＞
日程：2009/6/3〜9/27　歌舞伎座(東京)
演目：正札附根元草摺/双蝶々曲輪日記/蝶の道行/女殺油地獄
演目：門出祝寿連獅子/極付幡随長兵衛/梅雨小袖昔八丈

あらすじ
放蕩者の与兵衛は、店の有り金を持出しては馴染の芸妓小菊に入れあげている。
金に困った与兵衛は、徳兵衛に金策を断られるや逆上して家族に暴力を振るう。
見かねた母・おさわが勘当を迫ると自棄を起こして家を飛び出すのだが、借りた金の返済は迫り、途方に暮れる。
一方、徳兵衛とおさわはお吉を訪ね、与兵衛を家に帰るよう諭してくれと涙ながらに頼み、銭を預けて帰って行った。
このやりとりを物陰で密かに聞いていた与兵衛は、その親心に涙を流し、銭を受け取る。
しかし借金額には程遠い為、お吉に借金を申し出るのだが、断固として拒絶されてしまう...。

配役
河内屋与兵衛：片岡仁左衛門
豊嶋屋お吉：片岡孝太郎
山本森右衛門：坂東彌十郎
娘お光：片岡千之助
小栗八弥：坂東新悟
妹おかち：中村梅枝
刷毛の弥五郎：片岡市蔵
皆朱の善兵衛：市川右之助
兄太兵衛：大谷友右衛門
父徳兵衛：中村歌六
芸者小菊/母おさわ：片岡秀太郎
豊嶋屋七左衛門：中村梅玉

劇場
■6月18日(土)先行公開　
東劇(東京)
ミッドランドスクエアシネマ(愛知)
■6月25日(土)全国公開
札幌シネマフロンティア(北海道)
フォーラム八戸(青森)
盛岡ピカデリー(岩手)
TOHOシネマズ秋田(秋田)
フォーラム山形(山形)
MOVIXつくば(茨城)
MOVIX宇都宮(栃木)
MOVIX伊勢崎(群馬)
MOVIXさいたま / MOVIX三郷 / MOVIX川口(埼玉)
MOVIX亀有 / MOVIX昭島(東京)
MOVIX橋本 / 109シネマズMM横浜(神奈川)
MOVIX柏の葉(千葉)
ユナイテッドシネマ新潟(新潟)
ワーナーマイカル御経塚(石川)
MOVIX清水(静岡)
MOVIX三好(愛知)
MOVIX堺 / MOVIX八尾 / なんばパークスシネマ(大阪)
MOVIX京都(京都)
MOVIX橿原(奈良)
MOVIXココエあまがさき(兵庫)
MOVIX倉敷(岡山)
109シネマズ広島(広島)
MOVIX日吉津(鳥取)
MOVIX周南(山口)
シネマサンシャイン大街道(愛媛)
福岡中洲大洋(福岡)
Denkikan(熊本)
鹿児島ミッテ10(鹿児島)