演劇ニュース

累計1,111万部を超える村上春樹の大ヒット小説「ノルウェイの森」を、
松山ケンイチ・菊地凛子・水原希子の出演、名匠トラン・アン・ユンの手で映画化。
2010年12月に公開された映画「ノルウェイの森」のブルーレイ＆DVDが6月22日にリリースされます。

発売されるBlu-ray【コンプリート･エディション 3枚組】には、
劇場公開オリジナル版より16分長く、より原作の内容が楽しめる
別編集の本編エクステンデッド版(Disc3:150分)(トラン・アン・ユン監督編集)も収録。
劇場公開版(Disc1)と併せて、2種類の本編が収録されます。
特典映像(Disc2)はDVDで、メイキング映像「キャスト編」「撮影編」、
イベント映像集、未公開カット集、プロモーション映像を収録。

同時に発売されるDVD【スペシャル・エディション 2枚組】は、
劇場公開版の本編と、Blu-rayの特典映像ディスク(Disc2)の2枚組。
レンタルも同時開始されますが、レンタル商品(ブルーレイ＆DVD)は劇場公開オリジナル版のみとなります。

また、このBlu-rayに収録される「ノルウェイの森 エクステンデッド版」が、特別限定公開されることも決まりました。
小川真司プロデューサーに拠ると、
もともと映画「ノルウェイの森」では、この「エクテンデッド版」が先に仕上げられ、
その後に「劇場公開オリジナル版」が編集されたとのこと。
ですから、この2つのバージョンは共にディレクターズカット版でなのですが、
公開時に監督を含めた製作者たちが議論を尽くした結果、「劇場公開オリジナル版」が選択されたそうです。
しかし「エクステンデッド版」もまぎれもなく完成した映画「ノルウェイの森」であるので、
観客の皆さんに観ていただきたいと切望していたそうで、
ぜひBlu-rayか劇場で観ていただき、「ノルウェイの森」の奥深さを堪能していただければ、とコメントしています。
「ノルウェイの森 エクステンデッド版」は、ユナイテッド・シネマ豊洲にて6月4日より1週間限定でデジタル上映。

●映画「ノルウェイの森」
公開：2010/12/11
配給：東宝
監督・脚本：トラン・アン・ユン
原作：村上春樹
撮影：李屏賓（マーク・リー・ピンビン）
音楽：ジョニー・グリーンウッド
出演：松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子/玉山鉄二/高良健吾/霧島れいか/初音映莉子/柄本時生/糸井重里/細野晴臣/高橋幸宏
主題歌：ザ・ビートルズ「ノルウェーの森」

あらすじ
高校時代に親友・キズキ（高良健吾）を自殺で喪ったワタナベ（松山ケンイチ）は、誰も知っている人間がいない東京の大学に行く。
そこでワタナベは空っぽな日々を送るが、偶然キズキの恋人だった直子（菊地凛子）と再会する。
大切なものを喪った者同士付き合いを深めていき、ワタナベは直子に魅かれていく。
そして、直子の二十歳の誕生日に二人は夜を共にする。
ところが、ワタナベの想いが深まれば深まるほど直子の喪失感はより深く大きなものになっていき、
直子は結局京都の療養所に入院することになる。
そんな折にワタナベは大学で、小動物のように瑞々しい緑（水原希子）と出会う。
ワタナベは、直子とは対照的な緑と会うようになり、あるとき緑の自宅で唇を重ねる。
その後、直子から手紙が届き、ワタナベは直子に会い行く。
そこで、ワタナベはギターによるビートルズの「ノルウェイの森」を聴くことになる。
それは、直子が大好きな曲だった。彼女はその曲を聴くといつも涙が止まらなくなるのだった...。

●Blu-ray：コンプリート・エディション 3枚組 [Blu-ray]

発売：2011/6/22
価格：5,990円(税込)
封入特典：ハードカバーケース/ブックレット（8P予定）
Disc1：本編（劇場公開オリジナル版）のみ
Disc2：【映像特典】（約120分）（Disc2のみDVD）
・メイキングその1<キャスト編> （約43分）
　　松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子/玉山鉄二/高良健吾/霧島れいか/初音映莉子
・メイキングその2<撮影編>（約28分）　
・イベント映像集（約40分）
　　ヴェネチア映画祭、ジャパンプレミア記者会見、ジャパンプレミア舞台挨拶、劇場初日舞台挨拶、台湾プロモーション（予定）
・未公開カット集
・プロモーション映像集(特報・予告編・TVスポット等）
Disc3：エクステンデッド版本編（150分）（Blu-ray）
劇場公開オリジナル版の本編より16分長く、より原作の内容が楽しめる監督による別編集の本編エクステンデッド版

●DVD：スペシャル・エディション 2枚組[DVD]

発売：2011/6/22
価格：3,990円 (税込)　品番JDD-80153
Disc1：本編（劇場公開オリジナル版）のみ
Disc2：映像特典（約120分）（ブルーレイのDisc2）

●ノルウェイの森 上下巻

●サントラ

●公式ガイドブック

●ラバー・ソウル

※2011/06/10追記
映画「ノルウェイの森」に、中国での劇場公開に対する認可が下り、
現地配給会社Huayu による中国全土での劇場公開が決定しました。
中国では外国映画の劇場公開が完全自由化されておらず、年間50本程度の認可枠の中で作品が選定されて劇場公開される状況。
アニメを除いた日本映画では、ファミリー向け娯楽作が年間1〜3本程度の公開される程度で、
「ノルウェイの森」に当局の認可が下りたのは快挙と言えそうです。
また、6月11日に開幕する上海国際映画祭JURY'S SELECTION(審査員セレクション)での中国本土プレミア上映も決定しました。
上映はクロージングデイとなる19日で、中国当局の検閲が入らないオリジナルのまま上映。
映画祭には、トラン・アン・ユン監督の他、松山ケンイチも参加。
上映時の舞台挨拶の他、松山ケンイチはクロージング・セレモニーの授賞式でプレゼンターも務める予定。

※2011/9/16追記
映画「ノルウェイの森」が9月16日より中国本土での劇場公開となりました。
産経新聞（9/16付紙面）の配給元への取材によると、北京、上海ではそれぞれ約60館、中国全土では2,000館前後での上映を予定。
これまでに日本映画で最も観客を動員したのは2009年公開の「大怪獣バトル　ウルトラ銀河伝説」の延べ98万人ですが、
「ノルウェイの森」は、1カ月の上映で100万人の突破を見込んでいるとのこと。
なお本作の世界セールス担当Fortissimo Filmsのエスター氏は、こう語っています。
「中国から公開許可を得るために1年以上の準備と交渉をしてきた。
性描写や学生運動などの要素が含まれる本作が厳しい検閲を通った。
これは中国がよりオープンになり、外国映画も積極的に輸入する時流にある中に巧く本作が乗れた、といえます。
村上春樹と原作の知名度の高さ、松山ケンイチと菊地凛子も中国本土で人気が出てきていることも、公開が決定した大きな要素です」